2020年総合格闘技ファイター、トップ5

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2020年は、多くの人にとって困難な年となったが、こうした波乱の中でONEチャンピオンシップのアスリートたちは、栄光のために懸命な努力を重ねてきた。

ONEのアスリートたちが成し遂げた無敗キープや、世界タイトルの獲得は、どんな障害があっても、目標に向かって努力すれば夢は叶う、ということを証明した。

この記事では過去12ヶ月間、最高のパフォーマンスを披露し、最も際立っていたONEの総合格闘家たちを紹介する。

#1 ライニアー・デ・リダー

2020年のの初めには、2階級世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)を倒すものが現れると予見するのは難しかった。だが、ライニアー・デ・リダー(オランダ)は常に、自信満々だった。

デ・リダーは、グラップリングのスペシャリストで、ONEミドル級のベテランコンテンダー、レアンドロ・アタイデス(ブラジル)に2月の「ONE: WARRIOR’S CODE」で判定勝ちし、2020年をスタート。この勝利で、タイトル戦へのチャンスを得た。

アウンラ・ンサンは7連勝中で6フィニッシュを決めていたが、デ・リダーは臆することなく、「ONE: INSIDE THE MATRIX」で立ち向かった。

デ・リダーは、アウンラ・ンサンを第1ラウンドの初めにグランドに引きずり倒し、背中を取った。そしてアウンラ・ンサンのディフェンスをかわし、リアネイキッドチョークで沈め、ONEミドル級の新世界王者となったのだ。

この勝利でデ・リッダーは13勝0敗と完璧な記録を更新。今後の活躍を予見させた。

#2 タン・リー

タン・リー(ベトナム/米国)は2019年に何度もノックアウト勝利を決めて、ONEの舞台で活躍したが、2020年もこの勢いを維持できるか世界中のファンは注目していた。

リーは、2020年1月の「ONE: A NEW TOMORROW」で高橋遼伍をノックアウト。これにより、ONEフェザー級世界王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)への挑戦権を獲得した。

そして10月の「ONE: INSIDE THE MATRIX 」で行われた世界タイトル戦では、フェザー級の頂点に君臨していたニューイェンを相手に見事なKOを決めたのだった。

リーは、ニューイェンをONEのケージ「サークル」で追い回し、第3ラウンドでニューイェンが飛び込んできた時に、その戦術は奏功した。

その瞬間、リーは右カウンターをニューイェンの顎に突き刺し、容赦ないパンチの連打で試合を決めたのだった。リーは2度のKO勝ちを収め、フェザー級ベルトも獲得し、完璧な2020年とした。

#3 デニス・ザンボアンガ

デニス・ザンボアンガ(フィリピン)は、2019年12月のONEデビュー戦で、ジヒン・ラズワン(マレーシア)を下し、翌年の活躍を期待させた。そして、2020年の2月にトップコンテンダーとの対戦機会を得た。

ザンボアンガは、「ONE: KING OF THE JUNGLE」で2度ONE女子アトム級世界タイトルに挑戦した経験を有する山口芽生と対戦した。

山口はONE女子アトム級世界王者アンジェラ・リー(シンガポール)を2度の世界タイトルマッチで追い詰めた経験があった。だが、ザンボアンガは臆する様子もなく、3ラウンドの戦いの末、判定勝ちを収めた。これでリーとの世界タイトルマッチが実現したが、リーの妊娠によりその試合は保留となっている。

アトム級の女王の復帰を待てなかったザンボアンガは、8月の「ONE: A NEW BREED」で、ワシャピニャ・ガオコー(タイ)と対戦。

その夜、ザンボアンガは88秒で相手をフィニッシュし、無敗記録を8勝としたのだった。

#4 クリスチャン・リー

過去12ヶ月間、ほとんどの総合格闘家と同様、ONEライト級世界王者のクリスチャン・リー(シンガポール)は試合出場の機会が少なかったが、出場した際には圧巻のパフォーマンスを披露した。

リーは「ONE: INSIDE THE MATRIX」でユーリ・ラピクス(モルドバ)と対戦した際、その覇権を維持した。

ラピクスは、シャノン・ウィラチャイ(タイ)とマラット・ガフロフ(ロシア)に勝利し、世界タイトル挑戦権を獲得していた。リーとの対戦では、試合開始直後からヒートアップした戦いぶりを見せたが、若きリーにとっては、冷静さこそが勝利の鍵だった。

リーは序盤にハードな右パンチを被弾して膝をついたが、そこからテイクダウンを奪い、トップポジションに。ラピクスは攻撃を続けたが、足関節を試みようとして失敗し、グラウンドパンチを食い、リーが勝利した。

リーは2021年に向けて、ライト級での戦いにさらに自信を持って臨むことになるだろう。一方、挑戦者たちはこの総合力の高さを持ち合わせた王者を下す方法があるのか、考えているに違いない。

#5 リトゥ・フォガット

リトゥ・フォガット(インド)は2020年、3度の勝利を経て、レスリングのスーパースターから、本物の総合格闘家へと急速に成長している。

フォガットはこの年、3勝0敗とした希少なアスリートであり、タフな相手を下したばかりでなく、サークルでの戦いぶりは回数を重ねるごとに向上していた。

ONE: KING OF THE JUNGLE」では、ウー・チャオチェンをユナニマス判定で、10月にはノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)を第2ラウンドTKOで下した。

そして、フォガットは12月の「ONE: BIG BANG」でベテランのジョマリー・トーレス(フィリピン)を4分以内でTKOで倒し、その年を締めくくった。

試合を重ねるごとに、勝利は早く、説得力のあるものになってきている。今ではアトム級で注目のアスリートとなっており、トップを目指して快進撃を続けてくれることだろう。

Read more: 2020年総合格闘技バウト・トップ5

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