【1/29大会】ONE: UNBREAKABLE II のハイライト
1月29日(金)配信の「ONE: UNBREAKABLE II」では、全6試合でフィニッシュ勝利となり、試合開始から終了まで見逃せない戦いだらけだった。
歴史的なノックアウトや、印象的なサブミッション、信じがたい精神力とスキルが全ての試合で披露された。
このような印象深い試合ばかりの一夜から最高の瞬間を選び抜くのは容易ではなかったものの、この記事では特に輝きを放ったハイライト3選を振り返る。
#1 チリリの電撃キック
「ONE: UNBREAKABLE II」のメインイベントに登場したマウロ・チリリ(イタリア)は、以前挑戦したONEヘビー級世界チャンピオンのブランドン・ベラ(フィリピン)とのリマッチのチャンスを狙い、アブルバシール・バガボフ(ロシア)をフィニッシュしようと燃えていた。
第1ラウンド、チリリはバガボフの攻撃を防ぎ、ペースをつかんで、マットの上で試合をコントロールさせなかった。
第2ラウンドでは、チリリが前に出て、バガボフは後手に。チリリが左ジャブを放ち、思わず顔を覆ったバガボフの足に右のアウトサイドキックを食らわせた。
チリリはマットに崩れ落ちたバガボフに、素早くグラウンド・アンド・パウンドを見舞い、レフェリーが試合を止めた。
ベラとのリマッチは時間の問題だろうが、チリリはメインイベントをフィニッシュ勝利で飾り、大きなアピールに成功したことは間違いない。
#2 クォンがガツンと一撃
クォン・ウォンイル(韓国)とチェン・ルイ(中国)は、第1ラウンド開始直後から猛烈なブローを電話ボックス内のような近距離で放ち合った。
第1ラウンドはクォンがグラウンド・アンド・パウンドで締めくくった。
クォンは第2ラウンド、あらゆる角度から相手を責め立てた。チェンはウォリアー精神で応戦した。
だが、最終的にはこの試合はクォンのものだった。最終ラウンドの序盤、ボディへの左フックでチェンをONEのケージ「サークル」際に追い込み、前に出てきたチェンを左フックを見舞い、消耗させた。クォンはいったん頭を狙ったが、進路を変更し、3度目の左フックでチェンをマットに沈めた。その打撃の音はスタジアム中に響き渡るかのようだった。
ハイライト級のフィニッシュを決めたクォンは、この競技で最もエキサイティングなアスリートであることを証明した。
#3 イスアエフ、「年間最優秀KO」候補⁉︎
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)は早くも「年間ノックアウト賞」候補となるKOでミハイロ・ケイコビッチ(セルビア)を下した。
ケイコビッチは猛攻を試みたが、イスアエフぼカウンターが冴え渡っていた。ケイコビッチはポイントを奪おうとしたが、そのアグレッシブな姿勢が隙となった。
決定的な場面は、ケイコビッチが右パンチを打ち損ね無防備になった瞬間だった。イスアエフの右オーバーハンドがきれいに顎に入り、ケイコビッチはマウスピースを吐き出し、ノックアウトされたのだった。
公式フィニッシュタイムは第1ラウンド1分22秒。イスアエフはONEスーパーシリーズライトヘビー級の最速ノックアウトを決めた。
Read more: 【2/5大会】ONE: UNBREAKABLE III のフルカード