【12/25大会】ONE: COLLISION COURSE IIのハイライト
ONEチャンピオンシップは、クリスマスの日に配信された「ONE: COLLISION COURSE II」(シンガポール事前収録)で2020年を盛大に締め括った。
ムエタイ2試合に、総合格闘技4試合が行われ、世界中のファンに花火のようなエンターテイメントを提供した。
さらに壮大な年になるであろう2021年を前に、この記念すべき夜のハイライト、トップ3を紹介する。
#1 3ラウンドの激闘ユスポフが制す
2020年を締め括るのに、トップフェザー級のコンテンダー同士のONEスーパーシリーズのムエタイマッチは最高だった。2位のジャマール・ユスポフ(ロシア)は、4位のサミー・サナ(フランス / アルジェリア)を3ラウンドにわたる激闘の末下した。
サナは序盤から身長を生かして戦おうとしたが、ユスポフのカウンターは正確だった。第1ラウンド終盤、ユスポフは前に出てキレのある左ストレートでサナを突き刺す。
第2ラウンド、サナは勢いを保ったが、ユスポフは攻勢に転じ、見事なコンビネーションでこの試合唯一のダウンを奪った。ユスポフはサナの右手を避け、ジャブと左ストレートのコンビネーションを命中させたのだった。
第3ラウンドは、猛烈なペースの戦いだった。だが、サナは試合の流れを変えるような一撃を繰り出すことはできなかった。
ユスポフはユナニマス判定で勝利を挙げ、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)の有するONEフェザー級ムエタイ世界タイトル挑戦を引き寄せた。
#2 アクメトフがユナニマス判定勝ち
元ONEフライ級世界チャンピオンのカイラット・アクメトフ(カザフスタン)は、元ONEバンタム級世界タイトルの挑戦者であるキム・デファン(韓国)をユナニマス判定で下し、易々と3位コンテンダーの位置を守った。
アクメトフは、第1ラウンドで、スピードのあるパンチ、素早いキック、そして最後の1分での見事なタイミングでのテイクダウンなど、全てをぶつけた。
第2ラウンド、キムはアグレッシブに攻めてきたが、アクメトフはすぐに対応し、試合をコントロール。最終的には第1ラウンドと同じような展開となり、アクメトフのテイクダウンでラウンドは終了した。
最終ラウンド、アクメトフは早々にテイクダウンを決めてキムにKOのチャンスを与えなかった。アクメトフはグラウンド・アンド・パウンドを繰り出し、試合をコントロールした。
プロ戦績を27勝2敗としたアクメトフの圧巻のパフォーマンスだった。
#3 マゴメダリエフが1RKO勝利
レイモンド・マゴメダリエフ (ロシア)は、無敗のONEのニューカマーエドソン・マルケス(ブラジル)を倒した。
序盤、マゴメダリエフはマルケスのリードレッグを潰すようなキックで攻撃し続けた。マルケスはそのため、バランスを崩して攻撃のリズムを作ることができなかった。
試合開始2分弱、マゴメダリエフは前に出て、マルケスをONEのケージ「サークル」の壁に追い込んだ。マゴメダリエフは、踏み込んでジャブを放った後、マルケスの頭の横に右のクロスを放ち、マットに叩きつけた。
レフェリーの島田裕二は、すぐさま飛び入って試合を止めた。
ノックアウトの公式時間は、第1ラウンド1分52秒。マゴメダリエフは激戦のウェルター級で強烈なアピールを遂げた。
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