【10/30大会】ONE: INSIDE THE MATRIXのハイライト

ONEチャンピオンシップは10月30日 (金)、シンガポールで2020年最大のイベント、「ONE: INSIDE THE MATRIX 」をシンガポール・インドア・スタジアムから、ライブ中継でお届けした。
2人の新しい世界王者が誕生し、2人のタイトルホルダーはベルトの防衛に成功。ライト級の新しいコンテンダーが台頭し、レスリングのアイコンは総合格闘技転向以来の無敗記録をキープした。
多くのサプライズがあった「ONE: INSIDE THE MATRIX 」から、ハイライト3選を紹介しよう。
#1 デ・リダーがアップセット
ライニアー・デ・リダー(オランダ)は、1ラウンド足らずで2階級王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)を相手にアップセットを起こし、ONEミドル級世界タイトルを手にした。
デ・リダーは、素早くボディ・ロック・テイクダウンを仕掛け試合開始30秒、流れにのってアウンラ・ンサンのバックをとった。
デ・リダーがサブミッションを試みる中、アウンラ・ンサンは落ち着いていた。デ・リダーがボディ・トライアングルをほどき、アウンラ・ンサンはスタンドに戻ろうとした。だが、挑戦者デ・リダーは再びボディ・トライアングルを仕掛け、アウンラ・ンサンをマットに押し付けた。
この時、デ・リダーは右腕を顎に回しギリギリと締め上げた。アウンラ・ンサンは防戦したが、顎の下から腕を滑り込まされ、リアネイキッド・チョークを決められ、タップ。第1ラウンド3分26分、新しい世界王者が誕生したのだった。
#2 クリスチャン・リーがワイルドなTKO
シンガポールで現ライト級世界チャンピオン王座からの陥落を予想する声もあったが、クリスチャン・リー(シンガポール)は、序盤の逆境を乗り越え、無敗のトップコンテンダー、ユーリ・ラピクス(モルドバ)を相手にTKO勝利を収めた。
リーは試合開始のベルが鳴るや前に出て行ったが、右のクロスをくらってしまった。体勢を立て直そうと格闘していると、投げられマットに。しかし、スタンドに戻し、テイクダウンを狙った。
まだ危険な状態ではあったが、リーはマウントを奪ったが、一方ラピクスはヒール・フックを狙いに行く。
極めに行こうとしたラピクスにスキが生まれた。そこでリーは上からパンチをガンガン落とし、第1ラウンド2分19秒で挑戦者を退けた。
この勝利でリーはONEチャンピオン史上最多勝利14、最多フィニッシュ13、アミール・カーン(シンガポール)と並ぶ最多KO9、の記録を手にした。
勝利の後、妻が第一子を妊娠中であると明かしたリー。自身初のONEライト級世界チャンピオン防衛、という最高のお祝いになった。
#3 タン・リー、連続KOで新王者
タン・リー(ベトナム/米国)は、連続ノックアウト勝利を4とし、ONEフェザー級世界チャンピオンのベルトを手に入れた。
最初の2ラウンドでは、リーはマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)の必殺技の右オーバーハンドを封じるべく動き回った。
ニューイェンは、第3ラウンドで強烈なパワーショットを放ち、あわやフィニッシュというところまで盛り返した。
だが、ニューイェンが前に出てKOを狙いに行った時、リーは右ストレートを命中させた。そしてぐらつくニューイェンにさらに連打を被せたのだった。
ニューイェンは最後まで粘り強く抵抗したが、リーの左フック、右アッパー、左フックのコンビネーションを顎に食らうと、崩れ落ち、レフェリーが止めに入った。
リーは宣言通りのフィニッシュ勝利でタイトルを手にした。
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