【11/13大会】ONE: INSIDE THE MATRIX IIIのハイライト
11月13日(金)の「ONE: INSIDE THE MATRIX III」では、総合格闘技5試合が行われ、異なる5階級のアスリートたちが、熱戦を繰り広げた。だが、どのパフォーマンスが最も目を引いたのか?
この記事では、大会で最も印象深かった瞬間を振り返る。
#1 リネカーの強烈アッパーカット
ジョン・リネカー(ブラジル)は、バンタム級キングのビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)にとって真の脅威となりうると、元ONEバンタム級世界チャンピオンでトップコンテンダーのケビン・ベリンゴン(フィリピン)を第2ラウンドTKOで下したことで、高々と宣言した。
第1ラウンドの競り合いでは、両者とも素早く、雷のようなパワーで打ち合った。だが、第2ラウンドが始まると、リネカーがフィニッシュを狙っていくように見えた。
リネカーは、一貫して前に出てプレッシャーをかけ、ONEのケージ「サークル」を横切り、ベリンゴンの攻撃範囲に止まった。隙があれば、リネカーは頭を狙っただろう。そして、ベリンゴンが某業すれば、ボディへの強烈なフックが火を吹くはずだった。
第2ラウンド開始から1分以上が経過し、リネカーはベリンゴンの肋骨あたりに、アリーナ中に響き渡るような音の右フックをガツンと放った。ベリンゴンが持ち直すと、リネカーはジャブを繰り出し、ベリンゴンは防戦。その時、強烈な右アッパーカットが命中した。
ベリンゴンは後退し、マットに崩れ落ちた。リネカーは、レフェリーが間に入り試合終了を宣言する前に、素早くグラウンド・アンド・パウンドに。
待望の対戦は、爆発的なフィニッシュで終了。リネカーは次回フェルナンデスに挑戦する権利を得るための足掛かりを作ったのだった。
#2 ラマザノフの圧倒グラップリング
ムラド・ラマザノフ(ロシア)は、圧倒的なグラップリングを「ONE: INSIDE THE MATRIX III 」で披露し、手塚裕之にユナニマス判定で勝った。
手塚はフットワークを終始駆使したが、ラマザノフは何度もマットに手塚を押し付けた。
ラマザノフは第1、2ラウンドではたやすくテイクダウンをし、グラウンド・アンド・パウンドを繰り出す瞬間もあった。
最終ラウンドでは、ラマザノフはなおも追撃し、手塚を再び寝かせた。
最後は、試合終了直前、ラマザノフが後ろに向かってスラムを決めた。
この勝利でラマザノフはプロ戦績を10勝0敗とし、ONEのウェルター級コンテンダーとして強烈なアピールを果たした。
#3 箕輪ひろば、キムラを脱出
箕輪ひろばはONEデビュー戦で、ストロー級5位コンテンダーのリト・アディワン(フィリピン)を倒し、強烈な印象を残した。
アディワンは、キムラを試み、早い段階でサブミッション勝利を目指したが、箕輪はなんとか脱出。箕輪の腕が不自然な方向に曲がるのを目にしていた誰もが、驚愕した。
その後、箕輪はトップポジションから攻撃。第2ラウンドでも素早くテイクダウンを奪うと、寝技に移り、ラウンド終盤ではヒザを的確に当てた。
第3ラウンド、箕輪はトップポジションで圧倒し、タイムリーにグラウンド・アンド・パウンドを繰り出した。
接戦の末、タフさとトップからのコントロールが功を奏し、箕輪がスプリット判定で勝った。
デビュー戦を飾った21歳の箕輪は、最終的にはONEストロー級世界チャンピオンのジョシュア・パシオ(フィリピン)が有するベルトを狙いに行く資質があることを証明した。
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