【10/13大会】「ONE：CENTURY 世紀」第１部ハイライト５選

10月13日（日）に東京・両国国技館で開催された格闘技史上最大規模のダブルヘッダー・イベントは、記憶に残る「ONE：CENTURY 世紀」第１部での激闘とともに幕を開けた。

第１試合からメインイベントまで、激しい攻防の応酬、見事な一本勝ち、爽快なKO勝利が目白押しの第１部の中から、会場を沸かせた衝撃の瞬間を振り返ってみたい。

#1 アンジェラ・リー、終了直前の一本勝ち

誰もが待ち望んでいたリマッチは、期待通りの好勝負となった。今年の３月にション・ジンナンからONE女子ストロー級タイトルを奪えなかったアンジェラ・リーが、今回は自身が保持するアトム級のベルトをかけて再戦に挑んだ。

序盤はションの重たいパンチがさく裂したものの、リーは優れたグラウンドから活路を見いだす。それでも第４ラウンドには、ションの強烈な左フックがヒットし、リーがダウンを喫してしまう。

こうなるとリーがベルトを守るにはフィニッシュすることが必要な展開となる。回復したかに見えたリーは、最終ラウンド序盤を使ってチャンスを伺い、スラムでションをキャンバスにたたき付けると、トップポジションを取ってコントロールし、サブミッションでのフィニッシュを狙った。

残り時間が少なくなった中、リーは最後の力を振り絞って腕をションの喉元に差し入れ、こん身の力で締め上げた。そして、試合終了まで12秒に迫ったところでタップを奪った。

23歳のリーは、ピンチを打開しONE女子アトム級王座防衛に成功、同階級での無敗記録も更新し、王者の心を見せつけたのだった。

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#2 ジャネット・トッドの鮮烈ハイキック

ONEスーパーシリーズでは、ジャネット・トッドが第２ラウンドにエカテリーナ・ヴァンダリーバをハイキックでKOしてみせた。

第１ラウンドは両者がフィニッシュを狙って自分の持ち技を出し切る展開。第２ラウンドに入ると、トッドが優位に立ち、ムエタイ王者に３度も君臨したヴァンダリーバを決してリズムに乗せない。

第２ラウンド２分過ぎ、トッドのハイキックが会場中に響き渡るような音を立ててクリーンヒットすると、ヴァンダリーバはあお向けにダウンしたのだった。トッドがまたしても華麗な勝利を収めた。

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#3 サムエーの左がさく裂

サムエー・ガイヤーンハーダオがONEのケージ「ザ・サークル」に立てば、何かが起こる。それは、ダレン・ローランと対戦したストロー級の一戦でも変わらなかった。

元ONEフライ級ムエタイ王者は、第１ラウンドに相手の攻撃の分析を終えると、第２ラウンドにはレジェンドと呼ぶにふさわしい熟練のスキルを見せつけた。

ローランの前のめりな右ストレートをかわしたサムエーは、左ショートクロスのカウンターでローランのアゴを打ち抜く。見事なワンパンチKO劇だった。

#4 平田樹が石毛里佳を極めきって勝つ

「ONE：CENTURY 世紀」の第１部と２部を見返しても、石毛里佳からアームバーで一本を奪った平田樹ほど洗練されたサブミッションは見られなかった。

第２ラウンド、柔道出身の平田は、グラウンドで石毛を完全に捉えると、波状攻撃で腕を決め、タップを奪ったのだった。

キムラ（腕がらみ）を嫌がりヒザを着いた石毛に対し、平田が腕を取ったまま前転して相手をあおむけに反転させると、もはや平田の独壇場。20歳の平田が、格闘技の本拠地で２勝目をマークした。

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#5 クォン・ウォンイルが第１試合で秒殺KO

両国での第１試合に登場したクォン・ウォンイルが、わずか103秒でスノトとの試合にTKO勝利を飾った。

ONE史上最大の大会のオープニングマッチという大役は、韓国出身のクォンにはプレッシャーだったかもしれないが、逆にチャンスを生かしたクォンが得意の強烈なパンチで３度目のフィニッシュ勝利を飾った。

まず右ストレートをスノトに効かせたクォンは、その後も連打で追い討ちをかける。するとレフェリーが間に入って試合を止めたのだった。

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