《KL大会》「ONE: MASTERS OF DESITNY」ハイライト5発!“猫耳”ラズワンが一本勝ち!
7月12日(金)マレーシアのクアラルンプールで開催された「ONE: MASTERS OF DESITNY」では、スリリングな全15試合が実施され、全てのカードがドラマチックでファンの歓声や熱狂、ときに動揺を誘った。
因縁の再戦や、思わぬ結末を迎えた試合など、ONE: MASTERS OF DESITNY」のハイライトを5つ紹介しよう。
#1 ペトロシアンが因縁の再戦でペットモラコットに勝利!
「正当な採点がされていなかった」として、ONE競技委員会によって再戦が決定したジョルジオ・ペトロシアンとペットモラコット·ペッティンディーアカデミーによる、ONEフェザー級キックボクシングWGP。それは、ファンの期待を上回る熱戦となった。
試合序盤から激しいパンチの打ち合いに。心配されたペットモラコットは、ONEルールに対応する動きに修正してきたようだ。試合は互角に見えたが、中盤以降徐々にペットモラコットの体力が奪われていく。上手く間合いを取って攻撃を避けようとしたがペトロシアンの打撃が的確にペットモラコットを捉える。結局、終始ポイントを積み重ねたペトロシアンが判定3-0で勝利を収めた。
これでペトロシアンは、ワールドGP準決勝に進出。次戦では、ジョー・ナタウットと対戦する。優勝者には、100万米ドル(日本円で約1億791万円)が贈られる。
#2 エブ·ティンが崖っぷち対決を制す
連敗中のエブ·ティンが、同じくONE2連敗中の阿部大治と対戦。負けられない両者だったが、最初に仕掛けたのは阿部だった。阿部はティンにプレッシャーを掛け続けたが、2Rに急展開が待っていた。
2Rに、ティンがすばやく阿部のバックを取り、ゴング寸前にリアネイキッドチョークを極めた。
厳しいONEのサバイバルレースだが、劇的な勝ち方で白星を取り戻したティン。今後の活躍が期待される。
#3 地元の美人格闘家ラズワンが一本勝ち!
地元マレーシア出身のジヒン·ラズワンがジョマリー·トーレスと対戦し、鮮やかな一本勝ちで勝利を飾った。
1Rで勝利したラズワンは、見事なレスリングと寝技のスキルを披露した。トーレスの腕を掴み、関節を極めかけたラズワンだったが、トーレスも必至の抵抗で抜け出した。すると、狙いを三角絞めに切り替え、見事に勝利した。
これで、ラズワンはONEで二度目の一本勝ち。群雄割拠のONE女子アトム級で、存在感を示した。
#4 パク·デソンが江藤公洋のリベンジを阻止
ONEの登竜門である「ウォーリアシリーズ」初戦で江藤公洋を下したパク・デソン。両者が、ONE本戦で再激突した。
江藤は、初戦でパクに敗れたものの、その後、ウォーリアシリーズで3試合連続1本勝ちを飾り、この試合が本戦デビューだった。
打撃の強いパクに対して、レスリングに自信がある江藤は、隙きを突いてテイクダウンを仕掛けようとするが、パクの強い体幹に阻まれる。逆に危険な距離になると、パクの打撃をいくつか貰ってしまった。
その後、打撃を的確にヒットさせたパクが次第に優位になり、最後はレフリーが試合を止めた。
#5 エイドリアン・マティスが貫禄のTKO
エイドリアン・マティスが、中国のリー・ジェーと対戦。リーは、弱冠19歳の新鋭選手だ。
若く勢いのあるリーだったが、マティスの経験が勝った。最初のラウンドでしっかり様子を見ると、2Rに仕掛けた。
投げを狙ってきたリーの動きを封じ、マウントポジションから絞めに行ったが、最後はパウンドを叩き込み、TKO勝ちをもぎ取った。これで、マティスは、ONEで9勝4敗。目下4連勝だ。インドネシアのファンの期待を一心に背負ってストロー級戦線を闘う。