【9/6大会】IMMORTAL TRIUMPH出場トップ選手のベストファイト5選

Nong O DC 1677

ONEチャンピオンシップは9月6日に初のベトナム大会、「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」を開催し、ホーチミン市のファンを楽しませるアクション満載のカードをお届けする。

ONEスーパーシリーズ満載の今大会に先立ち、出場選手の過去のベストファイトを振り返り、試合への期待感を高めることとしよう。

#1 ノンオーの世界タイトル奪取劇

ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)は2月に開催された「ONE: CLASH OF LEGENDS」で初代ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを獲得し、確固たる評価を確立した。

ノンオーはオールラウンドな打撃技術を駆使して、中国最強のムエタイ戦士、ハン・ズーハオを5ラウンドにわたって圧倒、ユナニマス判定勝ちを収めたのだった。

ルンピニースタジアム世界王座を4度獲得した地元の英雄ノンオーの打撃がヒットするたびに、バンコクのインパクトアリーナは大歓声に包まれたが、特に第1ラウンドのラスト30秒、右のショートエルボーでハンがダウンすると、歓声は最高潮に達したのだった。

とはいえ、ナンオーも終始一方的だったわけではない。第2ラウンドに入ると、ハンの強烈な右にノンオーがぐらつき、少し甘くなるとやられるという緊張が高まる。

それでも、そんな小さなピンチをきっかけにむしろ集中力を高めたナンオーは、その場面以降はますます強さを増し、打撃でもゲームプランでも相手を上回って、勝利とベルトを手中に収めたのだった。

ナンオーは今回、ブリース・デルバールを迎えての2度目の防衛戦に臨む。

#2 セーマペッチ・フェアテックスの激戦

MTGP(ムエタイ・グランプリ)ムエタイ世界王者セーマペッチ・フェアテックスは、大激戦でも決して諦めない気持ちを見せてくれた。

マニラで開催された「ONE: ROOTS OF HONOR」で、セーマペッチはオグニエン・トピッチ(アメリカ)をスリリングな攻防の末に下したのだ。

慎重な立ち上がりの序盤から、最終的には両者が接近して豪快なパンチを打ち合う展開となったこの試合、結果的に勝者となったのは、マウスピースをかみしめ、距離を詰めて最高のパンチをさく裂させたセーマペッチの方であった。

第1ラウンド、トピッチはセーマペッチの猛攻に対応できず、8カウントのスタンディングダウンを取られてしまう。これでトピックは一か八(ばち)かの勝負に出ざるを得なくなった。しかしセーマペッチも、猛反撃を受けることは覚悟の上で、試合全般を通して攻撃の手を緩めず、踏み込んでくるトピックに左のカウンターをあわせ続け、マジョリティ判定勝ちを飾ったのだった。

高いレベルの運動能力とファイトIQを見せつけたセーマペッチは、ベトナムではムエタイ世界王座5回獲得のラフィ・ボーヒックと対戦する。

#3 パンパヤックの完璧なデビュー戦

左のキックにかけてはONE随一と言われるパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)は昨年12月、センセーショナルなONEデビュー戦となったルイ・ボテーリョ(ポルトガル)戦でその実力を見せつけた。

ムエタイ世界王座5回獲得のパンパヤックは第1ラウンド、ストレートパンチで探りを入れつつ、ボテーリョにお得意の最終兵器、左キックをぶち込んだのだ。

ボテーリョの攻撃的なボクシングに手こずる場面も見られたが、2発目のハイキックが見事にヒットするとボテーリョはダウン、最終ラウンドにも左キックの追撃を受けてダメージを回復できず、パンパヤックがユナニマス判定勝ちをものにしたのだった。

パンパヤックは「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」では、工藤政英とのフライ級キックボクシング戦でリングに戻ってくる。

#4 ラシリが秋元の連勝を阻む

ムエタイ世界王者ジョゼフ・ラシリ(イタリア)が本業を離れてキックボクシング戦に出場、日本のエース秋元皓貴にプロ初黒星をつけて格闘技界を驚かせた。

秋元の母国、日本で開催された「ONE: A NEW ERA 新時代」でのラシリの勝利は、強い決意、エンドレスなハイペース、けして後退しない気持ちの賜物(たまもの)だった。第1ラウンド半ばにラシリが秋元から衝撃的なダウンを奪うと、ラウンド終了まで無慈悲な攻撃の手を緩めることなく、圧倒し続けたのである。

第2ラウンドの秋元は力強い逆襲を見せたものの、ラシリも引くことなく真っ向勝負に応じ、スリリングな最終ラウンドを経て、マジョリティ判定勝ちを奪ったのだった。

#5 モンコンペットの猛攻

ルンピニースタジアム・ムエタイ世界王者モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)は、1月のONEデビュー戦をハイペースな攻防でスタートさせると、そのまま3ラウンドを走り抜けた。

対戦相手のアレクシィ・セレピソス(ニュージーランド)も自分のペースを押しつけようとはしたのだが、モンコンペットの攻撃的なキック攻撃についていくことができない。

距離を詰めてのクリンチからのヒザ蹴りで、試合が進むにつれてモンコンペットの優勢が明らかになっていく。セレピソスのボディーを連打しながら笑顔が隠しきれないモンコンペットが結局、ユナニマス判定勝ちで勝利したのだった。

モンコンペットの次戦は9月6日、本業のムエタイに戻ったラシリを迎え撃つフライ級戦となる。

ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)

 

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