【2/26大会】ONE: FISTS OF FURYのハイライト
ONEチャンピオンシップの2月26日(金)のイベント「ONE: FISTS OF FURY」では、多数の立ち技のスターたちが登場し、総合格闘技期待の新星のデビュー戦が行われた。
シンガポール・インドア・スタジアムであった6試合で、アスリートたちはスピード、パワー、華麗なテクニックを披露。
どの試合も見どころ満点だったが、この記事ではなんとか選び抜いたハイライト3つを紹介する。
#1 エナッシ、ロッタンとDJを指名
Here’s what went down during the ONE Flyweight Kickboxing World Title fight between Ilias Ennahachi 🇳🇱🇲🇦 and Superlek Kiatmoo9 🇹🇭 Do you agree with the decision? #ONEFistsOfFury
Posted by ONE Championship on Friday, February 26, 2021
現ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)がONEスーパーシリーズのキックボクシングマッチのデビュー戦を白星で飾った後、現ONEフライ級キックボクシングイリアス・エナッシ(オランダ / モロッコ)が登場した。
メインイベントでエナッシは、タフな挑戦者スーパーレック・キアトモー9(タイ)を倒してベルトを守った。
序盤は奇抜な動きを見せてスーパーレックを惑わせたエナッシは、多様な打撃を命中させた。
だが、スーパーレックもおとなしいままではなく、ペースを徐々に上げ始めた。後半になると、前に出てONEのケージ「サークル」を横切り、強烈な右キックを連打するなど、ますますアグレッシブになっていった。
エナッシの体はダメージで真っ赤になっていたが、スーパーレックのプレッシャーにカウンターで対応し、スコアを稼いだ。5ラウンドを戦い終え、試合終了のゴングがなった時、結果ははっきりとはわからなかっただろうが、3人のジャッジはすべてエナッシにギリギリながらも、軍配を上げた。
防衛を果たしたエナッシは、世界王者同士のスーパーファイトにロッタンを指名。さらに「ロッタンをフィニッシュしたら、総合格闘技にも挑戦する。デメトリアス・ジョンソン(米国、通称DJ)とやりたい、総合格闘技で2、3戦して、全勝してデメトリアス・ジョンソンとやりたい」とコメントした。
#2 ブンタンの鮮烈なデビュー戦
All the INCREDIBLE MOMENTS from the 🔥 Muay Thai battle between Wondergirl Fairtex 🇹🇭 and Jackie Buntan 🇺🇸 #ONEFistsOfFury
Posted by ONE Championship on Friday, February 26, 2021
「ONE: FISTS OF FURY」がONEデビューとなったジャッキー・ブンタン(米国)は、ワンダーガール・フェアテックス(タイ)を相手に圧倒的なユナニマス判定勝利を挙げ、初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界チャンピオン候補へ名乗りを上げた。
ONEスーパーシリーズで初戦から2試合ノックアウト勝利を挙げたワンダーガールは、序盤から前に出てきたが、ブンタンの雷のようなスピードと激しいパワーで迎撃された。
重要な瞬間は第1ラウンドの後半に訪れた。ブンタンが左フックを顎に命中させ、ワンダーガールは顔面からキャンバスに倒れた。ワンダーガールはレフェリーのカウントに応じ、なんとか立ち上がった。
だが、ワンダーガールはこの打撃から完全に回復することはなかった。ブンタンがコンビネーションを何度も放ち、9分間にわたってワンダーガールを圧倒し続けた。
この見事なパフォーマンスで、ブンタンはONEスーパーシリーズの注目選手になり、ストロー級ムエタイのエリートファイターの仲間入りを果たした。
#3 前評判通り!ビクトリア・リー
Don't miss the BIG FINISH to 16-year-old phenom Victoria Lee's ONE Championship debut! #ONEFistsOfFury
Posted by ONE Championship on Friday, February 26, 2021
ONE世界チャンピオンの姉と兄を持つビクトリア・リー(シンガポール / アメリカ)にとって、デビュー戦への期待は空より高まっていたが、怖いもの知らずの16歳は「ONE: FISTS OF FURY」でその期待に応じてみせた。
総合格闘技プロデビュー戦で、リーはスニーサ・スリセン(タイ)を圧倒し、最終的にはフィニッシュしたのだ。
リーは序盤、素早いパンチを繰り出し、スリセンの顔面にヒット。だが、スリセンはヒップトスで応じ、リーを仰向けに寝かせた。
リーはすぐに立ち上がってクリンチ状態に戻ると、今度は逆にキャンバスにスリセンを引きずりこんだ。リアネイキッド・チョークを決められなかったが、リーはラウンドが終わるまで圧倒的なグラウンドのスキルを見せつけた。
第2ラウンドでは、リーはすぐにスリセンをマットに寝かせた。今度は易々と背中をとって、第1ラウンドで試みたチョークを決め、第2ラウンド1分3秒、一本勝ちを挙げた。
印象的なデビュー戦の勝利で、リーは「格闘技の本拠地」ONEのスーパースターへの仲間入りをしたようにも見えた。
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