【9/11大会】ONE: A NEW BREED IIの勝者たちの次戦は?
ONEチャンピオンシップは9月11日(金)、イベントシリーズ「A NEW BREED」第2弾で多くのスリルをお届けした。
直近の大会「ONE: A NEW BREED II 」では、4試合でハイライト級のフィニッシュがあり、目玉の2試合では接戦が展開された。
タイ・バンコクで事前に収録された大会を振り返り、勝者たちの次なる対戦相手を予想する。
ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム
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ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)は、バンタム級初戦で驚くべき活躍を見せた。
フェザー級から階級を下げ、自身の通常体重に近い状態で、より早く爆発的になれると証明した。常に前に出て、キック、力強い右パンチ、破壊力の高いヒジを、対戦相手のショーン・クランシー(アイルランド)に見舞い、ユナニマス判定で勝利を手にした。
4度ムエタイの世界チャンピオンの座に就いたポンシリが次に狙うのは、ONEチャンピオンシップのバンタム級ランキング入りだ。そのための真価を問うのに適した相手は、クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)だろう。
クラップダムは、2階級でルンピニースタジアム・ムエタイ世界チャンピオンになっており、ONEではバンタム級ムエタイ3位コンテンダー。ONEスーパーシリーズでは目覚ましい活躍をしてきた。
サウスポーのクラップダムはローキックやロケットのような左パンチを駆使してバンタム級2位のボボ・サッコ(フランス)を下し、トップコンテンダーのセンマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)をノックアウトした。
クラップダムは最近、ポンシリのチームメイトであるロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)とONEバンタム級ムエタイトーナメント決勝で対戦し苦杯を喫した。ポンシリを敗ることができれば、絶好の雪辱の機会になりうるだろうし、破壊力の高い左パンチで打たれ強さを試してくるだろう。
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ
金曜日の夜、スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)は前評判通りのパフォーマンスを見せた。
16歳のスーパーガールは、ミラグロス・ロペス(アルゼンチン)を相手に60秒でノックアウト勝ち。しかもトレードマークの鋭いヒザをほぼ温存して快挙を成し遂げた。
「ONE: A NEW BREED II」のアトム級ムエタイマッチで、スーパーガールは姉のワンダーガール・フェアテックスがデビュー戦で勝利した際のゲームプランと似た戦略を採った—猛烈に右に左にと攻め込み、試合を決めたのだ。
次のスーパーガールの対戦相手は、同じく10代のアルマ・ユニク(オーストラリア)があり得るかもしれない。
ユニクは19歳。ONEで最も恐れ知らずのアスリートの1人で、階級で3位のコンテンダー。2019年6月の「ONE: LEGENDARY QUEST」で繰り広げた元ONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス(タイ)とのフルラウンドの世界タイトルマッチはよく知られている。ユニクはスタンプの顔面を狙い続け、右のオーバーハンドと危険なヒジを食らわせた。
後ろに引かないスタイルと強力な右パンチを持つユニクはより長いラウンドの戦いに持ち込み、この金曜日に見る機会がなかったスーパーガールの側面、すなわち気合と打たれ強さを試してくるだろう。
アブ・ムスリム・アリカノフ
アブ・ムスリム・アリカノフ(ロシア)は「ONE: A NEW BREED II」で圧倒的な戦いぶりを見せた。
グラップリングを駆使して、パスカル・ジャスキウィス(フランス)を幾度となく寝かせ、第2ラウンドにレッグロックでフィニッシュした。
アリカノフは危なげない様子で、着実に戦略を実行して勝ち、総合格闘技での無敗記録を伸ばして通算戦績を3勝0敗とした。
アリカノフが次に対戦する相手は、同じく金曜日にONEデビューを果たし、規格外のスタイルで強い印象を残したウィッチャヤコン・ ニャムダノム(タイ)かもしれない。
ニャムダノムは「ONE: A NEW BREED II」でのカリッド・フリギーニ(モロッコ)戦で、豊富な運動量を披露した。ユニークな動き、キック、ワイルドなパンチのコンビネーションでフリギーニを翻弄し、マットに寝かせるとスタンドに戻ることはなかった。
そこで素早くリアネイキッドチョークを決め、第1ラウンドで易々とサブミッションで勝利。通算戦績を3勝1敗としたのだ。
急上昇中のニューカマー同士のライト級マッチ。実現すれば、両者にとって絶好の次へのステップになるだろう。
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