【1/10大会】A NEW TOMORROWの勝者たちの次戦は?
ONEチャンピオンシップはタイ・バンコクで、2020年の素晴らしい幕開けを迎えた。
1月10日(金)に開かれた「ONE:A NEW TOMORROW」では、ONE屈指のスターたちが勝利を挙げた一方、新しい選手たちも登場。今後に向けて、興味をそそるマッチアップの可能性が浮上してきた。
勝者はみな、今大会での勝利を土台にさらに飛躍したいと願っているだろう。そして彼らはそのチャンスを与えられるはずだ。今回の勝者の中から、次の1戦になり得るカードをいくつか紹介する。
ロッタン・ジットムアンノン
ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、ジョナサン・ハガティー(英国)と再戦し、第3ラウンドでフィニッシュ勝ちするという完璧なパフォーマンスを見せた。
22歳のヒーロー、ロッタンを王者の座から降ろすのは簡単なことではない。だがエリアス・マフムーディ(アルジェリア)なら面白い戦いを見せてくれるかもしれない。
マフムーディは先日、伝説的な選手ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)を撃破。タイのエリート選手に打ち勝つことができることを示した。さらにマフムーディの戦術や多様な攻撃は、ロッタンにとっては新たな試練になるだろう。
マフムーディはまた、攻撃的で打撃を多く繰り出すストライカーであり、世界王者のロッタンと対峙することになれば、ファンにとってはスリリングで見ごたえのある試合になるだろう。
スタンプ・フェアテックス
2種目でONE世界王者のベルトを持つスタンプ・フェアテックス(タイ)は、そのオールラウンドなスキルが日ごとに成長していることを改めて証明した。
プージャ・トーマル(インド)と総合格闘技で対戦し、第1ラウンドにグラウンドパンチの猛打でフィニッシュ勝ちを挙げたのだ。
スタンプは全ての面で成長を見せ、より大きな挑戦を望んでいる。ベテランのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)はプロ11試合で、スタンプの4試合に比べると経験豊富。さらにONEでは2連勝中だ。
重要なのは、ルンバン・ガオールがウーシューをバックグラウンドに持つ選手で、打撃の能力に加えてレスリング、寝技と多才な試合を展開することだ。22歳のスーパースター、スタンプをあらゆる分野で上回り、総合格闘家としての成長を見せつけてくれる可能性が高い。
もしスタンプがルンバン・ガオールを倒すことができれば、輝かしい業績の1つになるだろう。
タン・リー
タン・リー(ベトナム/米国)が高橋遼伍を相手に、また見ごたえのあるノックアウト勝ちを記録した。メジャー大会ではまだ3試合目だが、その全てがノックアウトでの勝利だ。
リーは時間をかけて、同じ階級の全ての選手を倒していくつもりだ。だがこの印象的な勝ち方により一気に、ONEフェザー級世界王者のマーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)に挑むこともあり得そうだ。
ニューイェンはリーと同様に破壊的な強さを持ち、直近2回の防衛戦ではどちらもノックアウト勝ちを収めている。もし驚異的なストライカー同士の戦いが実現すれば、試合が続く限りファンを楽しませてくれるだろう。
リアム・ハリソン
イギリスのコンバットスポーツの伝説的存在であるリアム・ハリソンは、モハメド・ビン・マムード(マレーシア)を相手に、圧倒的なフィニッシュで勝利を収め、 ONEスーパーシリーズ初勝利を挙げた。
経験豊富なハリソンは、相手がONE本大会の誰であろうと面白い試合を見せてくれるだろう。だが、今大会でブリース・デルバール(アルジェリア)に勝ったムアンタイ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)が相手なら、激しい戦いになるのは間違いない。
両者はどちらも積極的なスタイルで、攻撃手段も豊富だ。さらに彼らの狙いも同じ。リングの真ん中で、決着がつくまで打ち合うことだ。
レイモンド・マゴメダリエフ
エネルギッシュなロシア人選手、レイモンド・マゴメダリエフは、ジョーイ・ピエロッティーに(米国)を第1ラウンドで撃破してONE初勝利を挙げた。
岡見勇信のような名前の知れた選手を相手に、確かな勝利を挙げることができれば、ウェルター級上位に上っていくことができるだろう。
日本の格闘技のアイコンとも言える岡見は、総合格闘技界で尊敬を受ける選手であり、手強いスキルを持っている。岡見と対戦することになれば、これまで以上にマゴメダリエフに注目が集まる。さらに勝利を手にすることができれば、世界タイトルへの挑戦者争いに加わることができるだろう。