【11/22大会】EDGE OF GREATNESS勝者たちの次戦は?
11月22日にシンガポール開かれた「ONE:EDGE OF GREATNESS」では、いくつもの傑出したパフォーマンスが披露された。ONEに参戦する最も才能豊かなスターらが、強敵との激しい攻防を制して勝利を手にした。
今大会の勝者はそれぞれの部門でランクを上げ、将来に向けて大きなチャンスを切り開いた。
シンガポールで大勝利を挙げた選手のうち、次の対戦として可能性のあるマッチアップを紹介する。
トロイ・ウォーゼン
トロイ・ウォーゼン(米国)は衝撃的なONEデビュー戦に続き、今大会でもチェン・レイ(中国)を相手に第2ラウンドTKO勝ちをものにした。
ウォーゼンは優れたレスリングのスキルを駆使し、チェンを圧倒した。彼のグラップリング(組み技)のスキルを試すには、ユサップ・サーデュラエフ(ロシア)が適任かもしれない。
サーデュラエフはブラジリアン柔術の黒帯で、レスリングゲームに定評がある。さらに立ち技にも秀でており、バンタム級でここまで5連勝と波に乗る。
もしこのマッチアップが実現した場合、勝者はタイトル戦の挑戦者に最も近い位置に立つことができるだろう。
上久保周哉
ONEバンタム級世界タイトルの挑戦者に名乗りを上げようとしているもう一人が、上久保周哉だ。上久保は今大会、ブルーノ・プッチ(ブラジル)を圧倒し続けてユナニマス判定勝利を挙げた。
上久保はバンタム級で4連勝しているが、まだトップクラスの選手とは対戦していない。元ONEバンタム級世界王者ケビン・ベリンゴン(フィリピン)が次のステップになり得るだろう。
フィリピンの名門格闘技ジム「チームラカイ」に所属するベリンゴンは、テイクダウンへのディフェンスに優れている上、打撃は強力だ。上久保の総合格闘家としてのキャリアでは、まだ道の領域と言える。
もし上久保がベリンゴンを倒すことができれば、間違いなくタイトル挑戦者の候補になれるだろう。
ラウル・ラジュ
シンガポールを拠点とするラウル・ラジュ(インド)は、ファカン・チーマ(パキスタン)をサブミッションで倒し、連勝を決めた。
ライト級でラジュの実力を試す次の対戦相手になり得るのは、ピーター・バウシュト(オランダ)だ。バウシュトはキレのある立ち技のレパートリーを駆使して、今年2勝を挙げている。
ライト級は才能ある選手でひしめいている。どちらの選手が勝つにせよ、勝者は頭一つ抜け出すことができるだろう。
アレックス・シウバ
元ONEストロー級世界王者のアレックス・シウバ(ブラジル) は、グラップリングの名手ペン・シュウウウェン(中国)を相手に第2ラウンドでサブミッション勝ちを決めた。
シウバの次の対戦候補はジェレミー・ミアド(フィリピン)だ。
ミアドは先週、北京で開かれた「ONE:AGE OF DRAGONS」で、ミアオ・リータオ(中国)を相手に1R3分1秒でのノックアウト勝利を挙げたばかり。シウバもミアドもすぐにはタイトル戦は視野には入らないが、強敵を相手に一勝を挙げられれば、どちらにとっても大きな一歩になるだろう。
さらに、このマッチアップが実現すれば、グラップラー対ストライカーという、勝利への異なる道を持つ選手による興味深い対決になる。
ペットモラコット・ペッティディーアカデミー
ペットモラコット・ペッティディーアカデミー(タイ)は圧巻のパフォーマンスを見せつけ久々の勝利を挙げた。
ペットモラコットは得意とするムエタイルールでの試合で、ヒジとヒザによる猛攻を繰り出しチャーリー・ピータース(英国)をノックアウトした。ムエタイの名手サミー・サナ(フランス/アルジェリア)とのマッチアップが実現すれば、見ごたえのある試合になるに違いない。
両者はともに、攻撃が多彩で、パワーのある打撃が持ち味。さらに実績も十分だ。ONEフェザー級ムエタイ世界王座が空いていることを考えれば、両者の対戦は世界タイトル戦に十分、値するだろう。