【11/6大会】ONE: INSIDE THE MATRIX IIの勝者たちの次戦は?
ONEチャンピオンシップは、11月6日(金)、シンガポール・インドア・スタジアムで事前収録された「ONE: INSIDE THE MATRIX II」を配信した。
世界チャンピオンが見事防衛を果たし、ライト級のコンテンダーは王座挑戦権を獲得し、3つの第1ラウンドフィニッシュがあった。
次の大会を前に、「ONE: INSIDE THE MATRIX II」の勝者の未来の対戦相手を占ってみよう。
ティモフィ・ナシューヒン
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)は、王座挑戦への準備が十分にできていると証明した。
4位コンテンダーのナシューヒンは、強烈な打撃とグラップリングを見事に融合させ、3位コンテンダーのピーター・バウシュト(オランダ)を相手にユナニマス判定勝利を挙げた。’
この勝利で、ナシューヒンはONEライト級世界チャンピオンのクリスチャン・リー(シンガポール)への挑戦権をほぼ確実にした。対戦が実現すれば、火花が散る戦いになるに違いない。
リーはフェザー級から階級を挙げた2019年5月、日本の伝説青木真也をノックアウトして以来、驚異的な活躍を見せてきた。
リーはグラップリングと、激しいグラウンド・パンチを駆使して2位コンテンダーのザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)や、無敗だったトップコンテンダーのユーリ・ラピクス(モルドバ)を倒している。
リーとナシューヒンは両者ともパンクラチオンをベースとしたファイターで、爆発的な力を有している。この2人のアスリートがONEのケージ「サークル」で対峙すれば、ファン垂涎ものの試合になることは間違いない。
エコ・ロニ・サプトラ
何度もインドネシアのレスリングチャンピオンになったエコ・ロニ・サプトラは、燃えていた。
先月、マレーシアのボクシングチャンピオンムルガン・シルブラージョ(マレーシア)にクリエイティブなサブミッションで勝利した直後の試合で、「サークル」でフィリピンのベテラン、ラモン・ゴンザレスにリアネイキッド・チョークで一本勝ちした。
この勝利でサプトラは4連勝、サブミッションで3勝目とした。
サプトラはさらなる飛躍にふさわしい選手であり、同じく寝技を愛する元ONEバンタム級世界タイトル挑戦者のトニ・タウル(フィンランド)との対戦すれば、面白いことになるかもしれない。
タウルは、ブラジリアン柔術黒帯で、総合格闘技では11勝を挙げており、うち73%はサブミッションによるもの。
タウルは多くの引き出しを持つベテランであり、サプトラにとっては実力を試し、次のレベルにステップアップする機会になるかもしれない。
メン・ボー
アトム級2位コンテンダーの中国のKOアーティス、メン・ボーは、来年開催予定のONEアトム級世界グランプリへ向けて準備万全だ。
元ONE女子ストロー級世界タイトル挑戦者のラウラ・バリン(アルゼンチン)をノックアウトで下してから1年、メンは今回の大会でも同じ手法を駆使した。ただし、今回はより素早かった。
メンは、ライトクロスでインドネシアのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオールを68秒でノックアウトしたのだ。この勝利でメンは5連勝目、階級での地位がために成功した。
2021年最大の女子総合格闘技のトーナメントの出場者が決定するまで、夢の対戦について考えてみよう。トップコンテンダーのデニス・ザンボアンガ(フィリピン)戦だ。
無敗のザンボアンガは総合力を駆使して、ジヒン・ラズワン(インドネシア)や、4位の山口芽生といった強敵を倒し、8勝0敗の戦績で階級1位の座についた。
両者の対決実現までそう長くはかからないだろう。この勢いを保てれば、それは単なる時間の問題だ。
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