【12/6大会】MARK OF GREATNESSの勝者たちの次戦は?
2019年のONEチャンピオンシップ本戦最後のイベントとなった12月6日の大会では、13試合が組まれた。マレーシア・クアラルンプールの「ONE:MARK OF GREATNESS」では、注目度が高い試合も組まれ、勝ち名乗りを受けた選手は、2020年のチャンスを掴んだ。
来年、「格闘技の本拠地」ONEチャンピオンシップの大会で実現する可能性があるエキサイティングな5つのカードを紹介しよう。
内藤大樹
日本のストライキングエース、内藤大樹がマレーシアでも圧倒的な試合を披露。ONEスーパーシリーズムエタイ戦で、ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)をユナニマス判定で下した。
ONEスーパーシリーズで2勝0敗の内藤は、2019年の後半に台頭した新鋭ニューイェン・トラン・デュイ・ニャット(ベトナム)に近い存在だ。
内藤のスピードと優れた技術、そしてデュイ・ニャットの凄まじいパワーが激突することになれば、ファンは歓迎するだろう。そしてその試合の勝者が、フライ級の上位戦線に絡むようになる。
アギラン・ターニ
アギラン・ターニ(マレーシア)は、今大会の熱戦に挙げられる一戦でONE初登場のダンテ・スキーロ(米国)とウェルター級の総合格闘技ルールで対戦し、接戦を制した。
勝利したターニとブラジルのルイス・サントスの一戦が実現すれば、興味深いマッチアップになるだろう。そして、このカードの勝者が次期ONEウェルター級世界王座挑戦者になる可能性もある。
打撃とグラップリングに優れるサントスとの一戦は、コンスタントに進化を続けるターニの実力を推し量る良いテストになる。またサントスは、現王者キャムラン・アバゾフ(キルギス)を最後に下した選手でもある。
もしターニがサントスから勝利を収められれば、2度目の世界王座挑戦が実現するかもしれない。
リース・マクラーレン
リース・マクラーレン(オーストラリア)は、グルダーシャン・マンガット(インド/カナダ)を相手に第1ラウンドで落ち着いて1本勝ちを収め、久々に勝利を収めた。
2017年に階級を落として以降、マクラーレンはフライ級で活躍している。しかし、タイトルマッチに近づいたことはあっても、まだ王座に挑戦できていない。
元ONEフライ級世界王者ジェヘ・ユスターキオ(フィリピン)は、マニラでの大会で力強いKO勝利をあげたばかりだ。
2人の対戦が実現すれば、この階級の激しい競争から一歩抜きん出るチャンスにもなる。また、マクラーレンのブラジリアン柔術と、ユスターキオのウーシューというスタイル違う者同士の対戦も興味深い。
アンドレイ・ストイカ
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)は、ONEスーパーシリーズキックボクシングバトルで、打たれ強いアンデウソン・シウバ(ブラジル)を相手に1ラウンドKO勝ちを収め、その実力を知らしめた。
ONEのケージ「ザ・サークル」で強豪を相手に連勝のストイカは、先日ONEライトヘビー級キックボクシング世界王者になったばかりのローマン・クリークリャ(ウクライナ)への挑戦権を手にしたかもしれない。
もし実現すれば、強打が武器で打たれ強いストイカが、クリークリャの凶暴な膝と計算された攻撃に立ち向かう図式になる。
2人はタイトルが懸けられる一戦でも、決して下がらないだろう。
ティアル・サン
総合格闘技でわずか2戦目ながら、ティアル・サン(ミャンマー)はキム・ウンキョン(韓国)を判定で下し、今年3月のリン・サロース(カンボジア)戦に続いて、バンタム級で経験豊富な2選手を相手に勝利を収めた。
急上昇中のサンは、普段からONE世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)、マーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)と練習している。この環境により一気に階段を登れているのかもしれないが、次のステップに進む準備はできている。
ベテランのスノトも「ザ・サークル」での経験が豊富とはいえ、格闘技の本拠地で対戦が実現すれば、ティアル・サンの急速な進化により、経験の差は関係なくなるかもしれない。