【10/16大会】ONE: REIGN OF DYNASTIES IIの勝者たちの次戦は?
ONEチャンピオンシップはイベントシリーズ「REIGN OF DYNASTIES」第2弾を締め括った。
10月16日(金)、ONEはシンガポールで事前収録された「ONE: REIGN OF DYNASTIES II」をお届けした。
新たなバンタム級キックボクシングのコンテンダーが台頭し、ムエタイ世界チャンピオンのレジェンドは華々しく復帰し、多くの新星がONE世界タイトルへまた一歩近づいた。
ここで、この大会で大勝利を挙げた選手たちの未来の対戦相手を占ってみよう。
サゲッダーオ・ペットパヤタイ
🎥 TRIFECTA: A special look at Sagetdao's long-awaited return to action against Zhang Chunyu!
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Posted by ONE Championship on Friday, October 16, 2020
7度ムエタイの世界チャンピオンに輝いたサゲッダーオ・ペットパヤタイ(タイ)は、6年ぶりのムエタイ復帰戦で強烈な印象を残した。
「ONE: REIGN OF DYNASTIES II」のコーメインイベントで、サゲッダーオはWPMFムエタイ世界チャンピオンのジャン・チャンユ(中国)を左キック、パンチ、クリンチとヒザで攻め、ユナニマス判定を勝ち取った。
この勝利で、ムエタイの伝説・サゲッダーオは、ONEスーパーリシーズムエタイフェザー級に強烈なアピールをした。世界タイトルまであと1、2勝というところまでたどり着いたのだ。
だが、最初の試練は、トップコンテンダーを倒すこと。同じくムエタイのアイコンである、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)と対峙する必要があるかもしれない。
ヨドサンクライは、ムエタイフェザー級の5位コンテンダーであり、地上で最も有名なストライカーの1人。直近では、ONEフェザー級ムエタイ世界チャンピオンのペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)を追い詰めた。
サゲッダーオは、膝蹴りを得意とするムエ・カオの使い手。ヨドサンクライとは対照的な戦術を有しているため、面白い試合になるだろう。
さらに、4オンス・グローブでの試合となると、通常のムエタイとは違う次元の戦いになる。ヨドサンクライのパンチを好むスタイルにとっては有利ではあるが、サゲッダーオは総合格闘技に参戦しており、このグローブで戦い、3連勝を挙げた経験もある。
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タン・カイ
🎥 TRIFECTA: Tang Kai's impressive showing against Keanu Subba from three different angles!
🎥 TRIFECTA: Tang Kai's impressive showing against Keanu Subba from three different angles! #ReignOfDynasties2
Posted by ONE Championship on Friday, October 16, 2020
タン・カイ(中国)は、キアヌ・スッバ(マレーシア)を下した。
24歳のタンは、スッバのグラップリングを封じ、壁際で追い詰め、破壊力の高い打撃を繰り出し、ユナニマス判定で勝利した。
この勝利でプロ通算勝利は11に、ONEチャンピオンシップで3連勝とした。
タンは、ONEの舞台では負け知らずで、ONE公式アスリートランキングに食い込む可能性を秘めたアスリートだ。例えば、ナラントンガラグ・ジャダンバ(モンゴル)のような強敵を倒せば、その可能性は高まるだろう。
ジャダンバは元ONEフェザー級世界チャンピオンであり、秀逸なグラップリング、ヘビーなトップ・プレッシャー、そして強烈なノックアウト・パワーを有している。どんな局面でも強みを発揮することができ、経験値も高く、一級のレベルで試合ができる。
タンに取っては総合力を試す機会になるかもしれない。だが、もし印象的な方法で勝ち星をあげることができれば—特に大好物の特にノックアウトのような方法で—フェザー級のトップコンテンダーとしての台頭できるだろう。
澤田龍人
🎥 TRIFECTA: Ryuto Sawada's POWERFUL performance over Miao Li Tao!
🎥 TRIFECTA: Ryuto Sawada's POWERFUL performance over Miao Li Tao! #ReignOfDynasties2
Posted by ONE Championship on Friday, October 16, 2020
澤田龍人は「ONE: REIGN OF DYNASTIES II」でプロ通算勝利を13とした。
澤田は、ミアオ・リータオ(中国)を相手にグラップリングのスキルを用いて、15分にわたりストロー級総合格闘技マッチを支配し、ユナニマス判定で勝利した。
試合前には猿田洋祐や内藤禎貴、ランキング上位に位置する日本選手との対戦を熱望していたが、それまでにはもう少し勝ち星を稼がなくてはいけない。
そのためには、ステファー・ラハルディアン(インドネシア)との対戦も視野に入れなくてはならないだろう。
ラハルディアンは、ONEインドネシアフライ級トーナメントチャンピオンであり、短期間でインドネシアの総合格闘技のスターになった。
パンチを躊躇なく繰り出し、グラウンド・パンチを雨あられと降らせつつも、ブラジリアン柔術茶帯のスキルを披露することも。実は、勝ち星の半数以上はサブミッションで挙げている。
両者の試合は間違いなくグラップリングファンの心を掴むだろうし、勝者はストロー級のサブミッションの強者として強烈なアピールができるに違いない。