【2/7大会】 WARRIOR’S CODEの勝者たちの次戦は?
インドネシア・ジャカルタで2月7日(金)に行われた「ONE: WARRIOR’S CODE」は、大盛り上がりの大会となった。
新たな世界チャンピオンが決まり、数多くの選手がキャリア上で重要な勝ち星を挙げ、階級中のトップコンテンダーとしての資質をアピールした。
ジャカルタ大会の余韻が残る今、今大会に出場した5選手の今後の対戦相手を占ってみよう。
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)は、試合前1週間、度重なる対戦相手の変更に見舞われたが、隙のないパフォーマンスを見せ、初代ONEフェザー級ムエタイ世界チャンピオンとなった。
2日前に緊急参戦が決定したポンシリ・PK センチャイムエタイジムを圧倒。ペットモラコットは、どんな相手でも用意ができていると話したが、防衛戦の相手となるのは誰だろうか。
もともと対戦が予定されていたジャマール・ ユスポフ(ロシア)は、“ボクシング・コンピューター”の異名を持つヨドサンクライ・IWE・フェアテックス(タイ)を下した。その功績で、他のコンテンダーとは一線を画している。
ペットモラコットの最大の武器は、鮮やかなキックと強烈な膝蹴り。だが、ユスポフはそれらをかいくぐって前に出て、パンチを当てに行くことができるのではないだろうか。
ライニアー・デ・リダー
ライニアー・デ・リダー(オランダ)は、コーメインイベントで、レアンドロ・アタイデス(ブラジル)を接戦の末に下し、ONEミドル級世界タイトル挑戦者の有力候補になった。
すでに次の対戦相手は決まったも同然。ONE2階級世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)だ。試合後のインタビューで、デ・リダーはミャンマーのヒーローを相手に熱戦を約束した。
デ・リダーは、強打のアタイデスから数発もらったが倒れなかった。アウンラ・ンサンとの対戦にあたっては、この打たれ強さは役立つだろう。また、テイクダウンや寝技の技術も披露した。
デ・リダーはこれまでのこところ無敗で、自信に満ち溢れており、この階級の最強の相手と対等に渡り合える資質を証明した。今は、アウンラ・ンサンを王座から引きずり降ろす機会を楽しみにしている。
ユーリ・ラピクス
今大会で記憶に残るフィニッシュの1つは、ユーリ・ラピクス(モルドバ)が名グラップラーのマラット・ガフロフ(ロシア)を相手に披露した一本勝ちだろう。
元ONE世界チャンピオンのガフロフを相手に、試合開始わずか67秒でリアネイキッドチョークを決めた。
無敗を保つラピクスはライト級で急上昇を狙う。そこに立ちはだかるのは、ロシアのノックアウトアーティストのティモフィ・ナシューヒンだ。
ナシューヒンは、昨年3月の両国大会「ONE: A NEW ERA 新時代」で、エディ・アルバレス(米国)をノックアウトで下して以来ONEの舞台から離れているが、再びリングに戻ってきた暁にはその強打と攻撃性は恐ろしい武器となるだろう。
着実にONEで2連勝としたラピクスがナシューヒンに勝利できれば、この階級のトップコンテンダーへの近道になるに違いない。
平田樹
平田樹は、ナイリン・クローリー(ニュージーランド)を圧倒してフィニッシュし、ONEで3連勝とした。
20歳の平田は無敗を保っており、新たな挑戦に値する。ベテランのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)は、総合力も高く、対戦しがいがあるだろう。
ルンバン・ガオールは、直近5試合のうち4試合で勝利を収めており、ONEのケージでは合計75分の経験がある。
ウーシューの使い手で、グラップリング(組み技)も進化しつつあるルンバン・ガオールが相手なら、平田はあらゆる局面での試合運びが試されることになる。ONEアトム級世界タイトル挑戦へ準備が整ったことを示すなら、避けては通れない一戦だ。
内藤大樹
内藤大樹もONEでの無敗記録を伸ばした。サバス・マイケル・ペッティンディーアカデミー(キプロス)を3ラウンドのエキサイティングなムエタイマッチの末に、ユナニマス判定で下した。
ONEスーパーシリーズで強敵を倒し、3勝無敗とした内藤。元ONEフライ級キックボクシング世界チャンピオンのペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)は、いい対戦相手かもしれない。
ペッダムは、攻撃的でパワフルなスタイルで知られており、内藤のスピードと巧みなカウンター攻撃との激突は興味深い組み合わせになるだろう。
また、今回内藤が下したマイケルは、ペッダムの同門であり友人だ。両者の対決が叶えば、ペッダムが闘志を燃やしてくるのは間違いない。
Read more:【2/7大会】ONE: WARRIOR’S CODE—ペットモラコットが新王者