所有100足…松嶋こよみのスニーカー愛
フェザー級のスター、松嶋こよみは、世界クラスのアスリートであるが、一方で熱烈なスニーカー愛好家としても知られている。
松嶋は、約100足のスニーカーを所有。自身のインスタグラムでも頻繁にお気に入りの1足を披露している。
「小さい頃からスニーカーが大好き。高校生ぐらいからちょっとずつ集め始めた」と、現在27歳の松嶋は語る。
「レスリングをやっていたので、他の人より靴と触れ合う機会が多かったのかも。レスリングシューズは、1足だけだと臭くなったりするので、何足か持って履き回したり。そういうのもあって何足も靴を持つようになってしまった」
松嶋はお洒落の一環で、スニーカーを集め始めた。
「最初はファッションとして好きになった。服の色に合うようなスニーカーを選ぶようにしている」
「スニーカーを好きになるにつれて、その背景や歴史などを知り、さらに好きになった 」
お気に入りの靴の状態を保つために、お手入れも怠らない。
「自分でクリーニングする。スニーカー用のクリーニングセットがあるので、しっかり泡を立てて。いっぱいありすぎて、履かないやつもあるので、へたることもない。汚れたら帰ってきてすぐに拭く」
どんなブランドでもこだわりなく好きというが「大体NIKEの靴しか持っていない」という松嶋。
例えば、マイケル・ジョーダンとコラボレーションをした革命的スニーカーの「エアジョーダン」や、1972年に誕生し今もなお愛され続けている「コルテッツ」、スケートボーダー向けに作られた「SB ダンク」、衝撃吸収技術を生かした「エアマックス」など。
「同じ種類の型でも時代によって作りが違ったり、その時代に合ったデザインがあり、集めるのが楽しい」と、松嶋は話す。
「ファーストシューズはジョーダンを履いていた。自分で初めて買ったのはコルテッツ 」
現在膨大なスニーカーコレクションを有している松嶋。履かなくなった靴を売るなどして整理はしているというが、周囲の理解を得るのは難しい。
「履かない靴を売ったりしているが、ほとんど履いている。好きな靴は大体履くのが決まってくるので、できるだけ色々履くようにしている。年に1回くらいしか履けないやつも出てくる」
「両親に多すぎるし邪魔でしょ!と言われるが 唯一の趣味だからと言い訳している」
10年以上もの間スニーカーに取り憑かれている松嶋は、非常に人気の高いデザインも所持している。
例えば、「Dunk SB Low Heineken」はとあるオークションサイトで、3千100米ドル(約33万円)の価格がついているし、「Dunk SB Low Pushead」は千米ドル(約10万6千円)、「Dunk High Pro SB Melvins」は800米ドル(8万5千円)、「Dunk SB Low Nasty Boys」は500米ドル(約5万3千円)、「Nike Air Max 1 Master」は700米ドル(約7万4千円)。
だが、ONEチャンピオンシップでの戦いに挑む前には、これぞという勝負の1足がある。「Air Jordan 11 (AJ11) Concord」だ。
一般的にはスニーカーファンにとってそんなに人気の高いモデルとは言えない。だが、これはジョーダンが1994年から1年間の1度目の引退の後に、1995—1996 年のシーズンで履いていた靴だ。ジョーダンは、そのシーズンに所属チームのシカゴ・ブルズを優勝に導いた。
このようなエピソードにちなみ、松嶋にとってこのスニーカーは、お守りのようなものになっている。
「試合の験担ぎには『Jordan 11 Low Concord』。試合出発前には絶対履くようにしている。デザインが好きなのと、ジョーダンが引退から復帰した時に履いてた靴で、験担ぎにはいいかなと思って履いている」
https://www.instagram.com/p/B_wFdYxBeUA/
スニーカー愛が止まらない松嶋だが、試合のために移動する際は荷物をコンパクトにするために、何足も持っていくようなことはしない。ただ、新しいスニーカーを持っていくという。
「履いて行くものとは別にトレーニングできるよう、もう1足持っていく。試合の度にだいたい新しいスニーカーを履いて行く」
大会が再開された時には、松嶋のケージでの戦いぶりに加えて、その足下も要チェックだ。
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