【9/27大会】武尊の対戦相手のタン・ジンとソー・リン・ウー、2人のミャンマー選手について知っておくべきこと
9月27日(金)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut」には、ONEチャンピオンシップでの無敗記録維持と、世界的な舞台でのさらなる活躍を目指すミャンマーのトップ格闘家2人が出場する。
ベテランのソー・リン・ウー(ミャンマー)はバンタム級ムエタイマッチでナビル・アナン(アルジェリア / タイ)と、19歳のタン・ジン(ミャンマー)はフライ級キックボクシングマッチで武尊と対戦する。
両者にとって今回の大会は、勝てばランキング入りの可能性があるだけではなく、自国の格闘技界のスターとしての地位を確立するチャンスでもある。
ミャンマーでこれまでにもっとも成功し、知名度の高い格闘家として評価されてきたONEの元2階級MMA世界王者のアウンラ・ンサン(ミャンマー)が39歳になりキャリアの終盤を迎えつつある現在、この2人のいずれかが同国の格闘技界の未来を担う存在になるかもしれない。
ラウェイの伝説、ソー・リン・ウー
ソー・リン・ウーは32歳、プロ戦績74勝3敗。その折れない精神と強靭な肉体から“マン・オブ・スティール(鋼の男)”というニックネームを有する。各階級の強豪が集うラウェイの大会ゴールデンベルトのチャンピオンで、ミャンマー格闘技界を代表する存在として知られている。
今年2月の「ONE Friday Fights 52」でONEにデビュー。津橋雅祥にTKO勝利とし、前評判通りの活躍ぶりを見せつけた。これ以降も「ONE Friday Fights」シリーズで2度KO勝ちを決めており、層の厚いバンタム級ムエタイ部門で脅威の存在になり得る可能性を見せつけてきた。
ソー・リン・ウーは、タイの人気選手のセクサン・オー・クワンムアンと似たようなキャリアを歩んできた。
両者とも他の団体で活躍していたが、ONEの舞台で衝撃的なスタイルのムエタイを披露し、さらに多くのファンを獲得したという点に共通点がある。
今回の相手のアナネは長身で、バンタム級ムエタイの4位コンテンダー。勝てれば、同部門王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)への正当な挑戦者となる可能性もある。
若き天才、タン・ジン
19歳のタン・ジンは、今回の大会で武尊と対戦するというキャリア最大の試合に臨む。
ONEに出場したのは2度だけだが、世界的知名度を誇る武尊と戦うのにふさわしいとされるストライカーとしての地位を確立。さらに、ONEで連続フィニッシュ勝利を決めているほか、キャリア通算フィニッシュ率は92%を誇り、屈指のKOアーティストとされている。
圧倒的なパンチ力に破壊力抜群のキック、そしてラウェイの豊富な経験を有するタン・ジン。もし武尊に勝てれば、フライ級キックボクシングのランキング入りはほぼ確実だ。