3歳からムエタイ、英国格闘一家出身:アンバー・キッチン

アンバー・キッチン(英国)は、ムエタイの女性選手の中で最も人気のある期待の新星の1人だ。
キッチンが2019年8月にONEスーパーシリーズでデビューして以来、ファンは彼女の次の試合を待ち望んでいる。
ベトナム・ホーチミンで開かれた「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」でのデビュー戦では、キッチンは勇気とスキルを披露。逆境から這い上がって勝利を掴んだことも相まって、世界中の何百万人ものファンに感動をもたらした。
この勝利によりさらに多くの人々がキッチンのファンになり、2020年のONEでの次の戦いを待つキッチンをサポートし続けている。
この記事では、キッチンがONEで人気を集める理由3つを紹介しよう。
家族思い
キッチンはまだ21歳だが、3歳でムエタイのトレーニングを始めており、ジム過ごしてきた期間は20年近くに及ぶ。
ムエタイはキッチンにとって、家業のようなものだった。母親のジュリーは世界チャンピオンに14回輝いており、父親のネイサンはキッチンのコーチだ。
キッチンは双子の姉妹アラヤと共に試合に出始めた。ジュニア世界チャンピオンになって、成功という家族の伝統を守り、世界ボクシング評議会(WBC)イングランドのムエタイ王者になった時、彼女は大人として一歩前進した。
キッチンは格闘技ジム「Touchgloves Gym」で父親と一緒にトレーニングをしている。また、現在は解説者として活躍する母親と一緒にいることもある。
世界クラスのムエタイ戦士
キッチンは挫折を経験してきたが、いつもそこから這い上がってきた。実際、キッチンは前を向いて頑張り、より強くなって戻って来た。
ジュニアから成人のランクへの切り替えは、キッチンにとって厳しいもので、最初の3試合で敗北を喫した。だが彼女はあきらめなかった。懸命にトレーニングを重ね、努力が報われるまで前進し続けたのだった。
このことはキッチンのONEスーパーシリーズのデビュー戦にも反映された。他の選手であれば倒れたであろう、ヴィクトリア・リピアンスカ(スロバキア)の強烈なパンチを受けてもすぐに、やり返したのだった。
キッチンは挫折を経験して勇気はすぐにファンの心を掴んだ。
メンタルヘルスの理解者
キッチンはまた、メンタルヘルスの問題を率直に語り、同じ逆境を経験している他の人に手を差し伸べようとしてきた。
キッチンは深刻な不安とパニック発作と戦ってきたし、それはこれからも対処していかなければならないものだ。だがキッチンの自信に満ちあふれた戦いぶりからは、決してうかがい知ることはできなかったことだろう。
格闘技の持つ力によって、キッチンは最も困難な時期を乗り越えることができた。彼女はまた、周りがどのように見るかにかかわらず、誰もがメンタルヘルスの問題にかかりうるのだということを示すために、自分自身のストーリーを熱心に共有している。
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