次戦はムエタイ世界王座戦:ヴィクトリア・リピアンスカ
ヴィクトリア・リピアンスカ(スロバキア)は2019年9月、ONEチャンピオンシップのデビュー戦で素晴らしい勝利を収め、大きなチャンスを掴んだ。
スロバキアの首都ブラチスラバ出身の23歳、リピアンスカは、世界最大の格闘技団体ONEでのデビュー戦で、数多くの新しいファンを掴むと共に、初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界王座を賭けた戦いへの切符を手に入れたのだ。
新型コロナウイルスの影響により、世界タイトル戦は延期されているが、世界中のファンがリピアンスカの次の試合を待ち望んでいる。
この記事では、参戦してまだ1試合しか経験していないにもかかわらず、リピアンスカがONEで大きな影響を与えた理由3つを考えてみる。
世界クラスのムエタイのスキル
「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」でのアンバー・キッチン戦で披露したように、リピアンスカは多彩な攻撃手段を備えた、世界クラスのストライカーだ。
世界ムエタイ連盟(WMF)のプロアマのムエタイ世界チャンピオンとしてONEに参戦。ONEスーパーシリーズムエタイの世界タイトル挑戦に値する力を持っていることを示した。
強力なパンチ、ずしりと響くローキック、さらに強烈なヒザ蹴りにより、リピアンスカはスプリット判定で勝利を獲得した。ムエタイ愛好家たちは、リピアンスカのスキルをもっと見たいと待ち望んでいる。
文武両道
リピアンスカはただジムでトレーニングしているだけではない。頭脳を使うことも大好きだ。
彼女は生涯を通じてスポーツに携わっており、元々はフィギュアスケートに取り組んでいた。だが今は、ブラチスラバ経済大学でビジネスを学ぶ5年生だ。
驚くべきことに、リピアンスカは学業とフルタイムのトレーニングとを両立し、格闘技界の頂点に上ってきた。
前向きなロールモデル
コロナウイルスの影響で、キャリアの最大の称号を賭けた戦いが、宙に浮いてしまったことに、リピアンスカが失望したとしても無理はない。だが彼女は代わりに、明るい面に目を向けることにした。
リピアンスカはこの未曽有の危機の中で、母国や世界中のファンに、前向きでいることの大切さを広めたいと願っている。
妨げられたり、いつまでも引きずったりせずに、逆境に直面しても幸せを広めることを、他のみんなに奨励している。
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