【1/14大会】王者スーパーボン、アラゾフ戦「キックファンなら必見」
ONEフェザー級キックボクシング王者のスーパーボン(タイ)は1月14日(土)、「ONE Fight Night 6」のメインカードで久々にONEのケージ「サークル」に舞い戻り、トップランカーのチンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン / ベラルーシ)との防衛戦に臨む。
この一戦は、世界トップクラスのパウンド・フォー・パウンドのストライカー同士の対決として、世界中のファンが注目していた。
アラゾフは昨年3月の「ONE X」でシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)に判定で勝利し、ONEフェザー級キックボクシング世界グランプリで優勝。タイトル挑戦への切符を手にした。
しかし両者の対戦は、「ONE Fight Night 2」と「ONE Fight Night 5」で予定されたものの、怪我や病気により延期に。このため、両者とも積もり積もった期待に応じ、火花が飛び散るような戦いを見せてくれるに違いない。
ディフェンディング・チャンピオンのスーパーボンは、特にそうした期待を感じているようだ。
「チンギス(アラゾフ)も自分も、絶好調だ。エキサイティングな試合になるだろう。彼は自分のベルトを欲しがっているし、自分だってランキングの全コンテンダーを倒したいと思っている。自分とチンギスにとってはこのチャンスは今しかない。これを逃せば、次にいつ戦えるかはわからない。この試合はすべてのキックボクシングファンが見るべき試合だと思う」
スーパーボンはキャリア通算100勝以上挙げており、ONEチャンピオンシップではシッティチャイを倒して華々しいデビューを遂げた。
2021年にはレジェンドのジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)をフィニッシュしONEフェザー級キックボクシング世界王座を獲得。この試合は打撃部門の「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。さらに、マラット・グレゴリアン(アルメニア)を倒し、タイトル初防衛も果たしている。
スーパーボンはこれら3人の対戦相手と比較し、アラゾフについてスキルは高いもののレベルが違うと表している。
「確かに彼は強い対戦相手だ。世界グランプリのトーナメントで優勝したばかりだ。ジョルジオ・ペトロシアンやマラット(グレゴリアン)、シッティチャイと同じレベルだ。ONEで有数のキックボクサーだ。だが、ペトロシアンやマラット、もしくはシッティチャイより優れているとは思えない。自分が不注意をしなければ、負けることはない。そして、自分の辞書には不注意という言葉は載っていない」
スーパーボン「体格以外は全部自分が有利」
自信あふれるスーパーボンは、1月14日にはベルトを腰に巻いたまま「サークル」から立ち去ることを確信している。
アラゾフについては、世界タイトルに挑戦する資格があるとは認めているものの、自身を王座から引きずり下ろせるだけの打撃スキルを持っているとは思っていないようだ。
スーパーボンはこう話している。
「チンギスに対する自分の唯一の不利な点を挙げておこう。体格だ。彼の方が大きい。それだけだ。だから、あとは全部自分が有利だ」
自信を見せつつも、スーパーボンはアラゾフがアグレッシブにプレッシャーをかけ、時に荒々しく、時に捉え難い動きを駆使してカウンターを放つなど、多様なスタイルで戦えるダイナミックなストライカーであることも認めている。
だが、それでもスーパーボンは「ONE Fight Night 6」ではこの挑戦者がサプライズを起こすことはできないだろうと断言する。
「彼はよくスタイルを変えてくる。だが、2つか3つ以上のスタイルを持っているわけではないだろう。だから、読みやすいんだ。それに、自分のスタイルの方が安定していて効果的だと思う」
「自分のスタイルの方が攻撃的で、自分の打撃の方が重い。それに、自分はディフェンスもかなりいい。どんなトリックを使われようが、対応できるだろう」