【12/3大会】秋元皓貴、チューに反論「リングで証明してくれ」

Hiroki Akimoto Zhang Chenglong FISTS OF FURY 1920X1280 45

12月3日(金)の「ONE: WINTER WARRIORS」で、バンタム級キックボクシングの3位のコンテンダー、秋元皓貴が久々にONEチャンピオンシップの舞台に登場する。秋元は、空手の世界チャンピオンで、他の格闘技の様々な技を融合させたスタイルの持ち主。プロ戦績は24勝1敗、唯一の黒星はマジョリティ判定によるものだ。

対するは、ONEデビューを迎えるチュー・ジェンリャン(中国)。スーパーフェザー級キックボクサーとして活躍し、プロ戦績は53勝7敗で、18連勝中。今回のONEデビューにあたって、バンタム級に転向した。

チューとの試合を前に、秋元がONEチャンピオンシップのインタビューに答えた。

ONEチャンピオンシップ:チュー・ジェンリャンとの試合を前に、トレーニングキャンプはどう過ごしているか? 

秋元皓貴:今日の夕方(11月23日)に結構ガッツリ追い込んで、あとは調整しながら疲れを抜く形だ。今はヘッドコーチとプライベートで練習している。普段は、「Evolve MMA」のファイトチームとずっとやっていた。今回はMMAチームと一緒に練習していた。 

注力してきたことは、相手がパンチが強いので、その対策。ボクシングがメインのスパーリングや、パンチに対してどう攻撃していくか、というのをやってきた。

ONE:チューについて。18連勝中で、世界でもトップのキックボクサーの1人として評価されている。これまでの他の試合よりも何か恐怖というか不安はあるか?

秋元:特にない。何連勝とか評価されているのは気にならない。

ONE:自身も19連勝していたことがある。

秋元:僕は日本で19連勝していた頃は、正直なところ負け方が分からないというか。試合をやれば勝てる感覚でいたので、毎回不安には陥るが、トレーニングして克服して、試合になったら負ける気がしないという感じだったので、相手もそういうプレッシャーは無いんじゃないかなと思う。

それよりも、彼にとってこの試合がONEの一戦目とか、そういう部分の方がプレッシャーが大きいんじゃないかなと思う。やっぱり、初戦でこけたらタイトルも中々取れない、挑戦できないとかもあると思うので。そういう部分でプレッシャーを感じているんじゃないかなって思っている。

ONE:チューは、トップキックボクサーと言われているが、2年も試合をしていない。このギャップをどう捉えるか?

秋元:そこは、相手の方が不利になるんじゃないかなと思う。

ONE:チューが勝ち続けていることや、トップキックボクサーとして評価されているのは何でだと思うか?そして、この試合で何に注意すべきだと思うか? 

秋元:やっぱり真面目なんだろうなって思う。勝ち続ける選手って普段の練習から意識が高かったりするので、彼は真面目な選手なんだと思う。 

ちょっと試合間隔が相手は空いているというのもあるし、ONEの1戦目っていうのはあるので、この試合は1ラウンド目がかなり大事になるのかな、と思っている。 

ONE:チューは、秋元選手の上半身へのディフェンスに課題があり、他にもまだまだ穴がたくさんあるとコメントしていた。何か返答したいことは?

秋元:言ってしまえば僕なんて穴だらけだと思うので。相手からしても色んなことを考えて攻略しようとしてくるだろうなと思う。自分ももっともっと成長していかないといけないし、逆に言えば、自分も成長する伸び代が十分にあるということだし、彼のコメントに対して特にいうことはない。

ONE:チューは「秋元皓貴は自分のレベルに達していない」と話していた。ジャン・チェンロン(中国)と戦ったと思うが、彼は中国のトップファイターではないとも言った。これについてどう思うか。 

秋元:それについては分からない。(チューが)どれだけ強いかも映像を見ているだけでは分からなかったので、リングで証明できればなと。向こうもそう思うんだったら、リングで証明してくれればと思う。

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ONE:この試合で実力を証明したいという思いは?

秋元:世界で(チューの)評価が高いというのがあるので、今はどのくらい強いかは分からないが、自分の強さも世界に証明できると思うし、次の試合に繋げられるんじゃないかなと思う。

ONE:この試合の理想的な終わり方、勝ち方は?

秋元:やはり、倒して勝つというのはいつでも狙っている。だが正直、力の差がなくてもKOはできる。KOするっていうよりも、完封する。攻撃をもらわずに当てていくとか。そういう中で倒して行けたら良いなと思う。 

ONE:この試合の勝者は、カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)の持つチャンピオンベルトに挑戦できるのではないかという声もある。

秋元:正直、自分の中で(タイトルマッチを)早くしたいとかはなくて、タイトル、タイトルとは思っていない。一方で僕が挑戦しなかったら、次は誰がいるのかなって思う。

ONE:シンガポールに移住して3年。振り返ってみて、どう成長していると思うか? 

秋元:格闘技の面では、特にこの1年半くらいコロナでトレーニングが思うようにできず、制限された。そういう時期にかなり自分を追い込んで、ジムに行けない時でもしっかり高い意識を持っていられたのは成長につながった。

ジムに行けない時間が長かったので、ジムに行った時は、今まで以上に集中してトレーニングしたりとか、そういうのはかなり成長したと思う。

ONE:選手としても一番強い、パフォーマンスが出る年齢、時期と言えるかと思う。今がベストだと感じるか?そして、目標は? 

秋元:今までの中では、パフォーマンスが一番良い状態だって思う。ゴールは、まずはONEでチャンピオンになるっていうのはもちろんだが、そこから防衛もしていかないといけないし、そういうところで圧倒的になる。試合をコントロールするするのもそうだし、相手を倒すという面でもそうだし、絶対的なチャンピオンになれるようにというのが自分の中のゴールだ。 

ONE:ファンへのメッセージを。

秋元:毎試合、毎試合ですけど、しっかりトレーニングを積んで、しっかり自分が成長しているな、というのが感じられるくらいレベルアップしているので、今回の試合も期待してもらえたらなと思います。

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