子供向け格闘技クラスの選び方
子どもの習い事のための格闘技のクラスを選ぶのは簡単ではない。
最初に考えることは、どの格闘技が一番良いかということかもしれないが、他にも考慮すべき点はいくつもある。例えばその教室が安全かということから、インストラクターがどのくらい優秀な人かということまで。
そこでこの記事では、子ども向けの格闘技クラスやスクールを選ぶ前に考えるべきことを紹介する。
安全な環境
親としては子どもの安全と幸せを願うのは当然のことだ。
まずは適切な設備を備えたジムを探そう。マットやすね当て、ヘッドギア、応急処置の用具などだ。
さらに重要なことは、スタッフが緊急事態に対処する方法を知っていること。ほとんどのジムのスタッフは応急処置や心肺蘇生法の訓練を受けているが、念のため証明書を持っているか確認しよう。
また、ジムを訪れて、インストラクターがどのようにクラスを運営しているのかを見てみるのもいい。そして自分で考えてほしい。このインストラクターたちが自分の子どもにとって安全な環境を提供してくれるかどうかを。
子どもとの信頼関係
結果よりも努力を重視するジムやインストラクターを探したほうが良い。
格闘技を学ぶことは子どもたちの自尊心を高める素晴らしい方法だが、それは教える側が子どもたちの努力を促し、そしてその努力を認める場合だ。
インストラクターはジムで教える資格があるかもしれないが、果たしてクラスの中で子どもたちの注意を十分に引くことができるだろうか。子どもたちはジムにもっといて、もっと習いたいと思うかもしれないが、それは子どもたちがインストラクターと良い関係を築けている場合だけだ。
ONEチャンピオンシップバンタム級の選手であるラディーム・ラフマン(シンガポール)は、参加を決める前に、子どもたちを体験クラスに参加させることを提唱している。
「クラスの様子を見て、インストラクターを観察して、どのように子どもたちと触れ合っているかという関係を見てほしい。その人に安心して子どもを預けられるだろうか。それには実際に会って試してみるのが一番良い用法だ」
カリキュラム
子どもの年齢に合わせた格闘技のカリキュラムを、ジムが用意しているかどうかを確認してほしい。
それぞれの親には、なぜ子どもたちを格闘技の教室に参加させたいかについて、明確な理由と動機がある。子どもたちの目標を考え、ジムがその目標に沿って子どもたちを育てていくことができるかどうかを確認してほしい。
ラーマンによると、同じ格闘技の教室でも違った方針があり得る。
「柔術を例に取ってみると、2つのアプローチがある。1つは試合に出ることに主眼を置くアプローチで、もう1つは、自己防衛に焦点を当てるものだ」
「ムエタイでもそうだ。スパーリングや近距離でのコンタクトがある教室もあるし、テクニックを学ぶことを中心に展開する教室もある。そのアプローチには正しいとか間違っているというものはない。ただ、子どもの目標に合わせて選ぶことが重要だ」
教室のサイズも見てほしい。規模が大きすぎると、特に他の子どもに遅れをとる場合、あまり構ってもらえなかったり、取り残されたりすることがある。
教室が子どもたちのニーズに合うようにうまく構成されているとわかっていれば、安心できる。
質問をしてみる
格闘技の教室が自分の子どもにふさわしいかという疑問に答えを出すために、インストラクターへの質問を用意してほしい。
個々のインストラクターの詳細を知りたい場合は、教室やジムのウェブサイトにアクセスすると資格情報を調べることができるかもしれない。だがその人がどいういインストラクターなのかを感じることはできない。
ジムのオーナーと話をして、空いた時間にインストラクターと話し合う時間を取ってもらおう。これにより、子どもたちとどう接しているのかを見ることができるだろう。
そしてバックグラウンドや経験について尋ねてほしい。どのくらい教えているかもだ。子どもたちにきちんと注意を払える人物かどうかを見極めてほしい。生徒の人数や、先生の人数も確認しておこう。
これらの質問に対する答えは、ジムや教室が子どもたちの目標をサポートできるかどうかを判断するのに役立つ。
他の子どもの様子
教室が面白くて楽しければ、子どもたちは一層、学ぶことに熱中するだろう。
ジムを訪れている間、クラスの様子をよく見てほしい。他の子どもたちは楽しんで参加しているだろうか。
もしそうなら、あなたの子ども達もそこで、素晴らしい時間を過ごし、教えられたことをしっかり吸収し、成長できると考えていいだろう。