【12/3大会】ONE 164、フライ級ムエタイGP決勝にベラvs.アリアックバリ、ラカイ勢3人も参戦
スーパーレック・キアトモー9(タイ)とパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)によるONEフライ級ムエタイ世界グランプリ決勝の日程が再設定され、12月3日(土)にフィリピン・マニラのモール・オブ・アジア・アリーナで行われる「ONE 164: Pacio vs. Brooks」で行われることになった。
両者はこれまでに7度対決しているが、トーナメント優勝者に贈られる銀色のベルトがかかった今回の対決は、過去最大の激戦となるに違いない。
パンパヤックは現在ONEフライ級ムエタイの2位コンテンダーで、これまでのスーパーレックとの対決では4勝2敗1分とリード。しかし、スーパーレックは現在同級1位で、両者による直近の対決の2020年7月の「ONE: NO SURRENDER」ではユナニマス判定で勝利している。
ONEフライ級ムエタイ世界グランプリ決勝は当初、10月の「ONE Fight Night 3: Lineker vs. Andrade」で行われる予定だったが、スーパーレックが負傷したため延期されていた。
マニラでの対決が決まった今、新たなベルトと、ONEフライ級ムエタイ世界タイトルへの挑戦権をかけて、2人は熱い戦いを繰り広げるに違いない。
また、「ONE 164」では待望のヘビー級MMA対決に、フィリピンの強豪「チームラカイ」の最強ファイターが出場する試合も行われる。
コーメインイベントでは、元ONEヘビー級世界チャンピオンのブランドン・ベラ(フィリピン)と、アミル・アリアックバリ(イラン)がついに対決。
さらに、ラカイ勢からは元ONEフライ級世界チャンピオンのジェヘ・ユスターキオとバンタム級の強豪ジェレミー・パカティウ、注目の女子アスリートのジェネリン・オルシムが参戦する。
グレコローマンレスリング世界チャンピオンであるアリアックバリは、2020年8月にONEと契約して以来、ベラとの対決を熱望してきた。
サインした直後からアリアックバリは、ベラに対決を呼びかけ「顔をぶっ潰してやる」とまでコメントした。一方のベラは舌戦に応じる代わりに、落ち着いて構え直接対決の機会を待っていた。
それから2年、ついに機が熟し、対決が実現することになったのだ。
2021年5月にアルジャン・ブラー(インド)にONEヘビー級世界タイトルを奪われたベラは、壮大なカムバックを目指しており、今回の試合で勝利すれば勢いを取り戻せるだろう。
対するアリアックバリは、今年8月に元ONE世界王座挑戦者マウロ・チリリ(イタリア)を第2ラウンドTKOで下しており、大きな自信を抱いている。
この対決の勝者は、ONEヘビー級世界タイトル戦線に絡むこと間違いなしだ。
さらに、久々にラカイから3人の戦士が出場。
ユスターキオは現在連勝中で、ONEアスリート・ランキング入りとフライ級のベルト奪還を目指している。
今回の対決相手は、フー・ヨン(中国)。ONEでの初黒星から再起し、元王者との戦いを制して次へのステップとしたいと考えている。
また、パカティウは久々の出場。
同じバンタム級のステファン・ロマンとケビン・ベリンゴン のトレーニング・パートナーであるパカティウは、最近ONEバンタム級世界タイトルに挑戦したファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)に今年2月に敗れている。このため、いい形で2022年を締めくくりたいと考えていることだろう。
今回の対戦相手は、ティアル・サン(ミャンマー)。元2階級チャンピオンのアウンラ・ンサン(ミャンマー)の愛弟子として共に所属ジム「サンフォードMMA」でトレーニングをしており、新しい技術を学んでいる。
さらに「 ONE 164」では、ラカイの女子アスリートとして知名度を高めたオルシムも久々にONEのケージ「サークル」に足を踏み入れる。
今年6月のアトム級マッチでストライカーのジュリー・メザバルバ(ブラジル)に勝利を収めたオルシムは、ストロー級に戻り、この階級での地位を確立しようとしている。
今回の対戦相手はノックアウト・アーティストのメン・ボー(中国)。ONEチャンピオンシップでは、2度のKO勝利とユナニマス判定勝利を挙げている。
直近2戦では連敗してはいるが、メンは米ニューメキシコ州の「ジャクソン・ウィンクMMA」で技術を磨き、今回の試合では新たな戦いぶりを見せてくれることだろう。
「ONE 164: Pacio vs. Brooks」の最新情報は、今後もONE公式ホームページでお知らせする。