ペッダム 左キックでエナッシ攻略へ
8月16日(金)にタイ・バンコクで開催される「ONE: DREAMS OF GOLD」で、ONEフライ級キックボクシング世界王者のペッダム・ペッティンディーアカデミーは、イリアス・エナッシを相手に初防衛に挑む。
5月の「ONE: WARRIORS OF LIGHT」と同様、地元・タイでの開催とあって、会場ムードの後押しも期待される。
「タイでは負けたくないから、プレッシャーを感じている。初めてのメインマッチの上、世界タイトルの防衛がかかっているし。前回のように、ファンの声援を力に戦いたい」
ペッダムは、ONEでは3つのKO勝ちを含む4戦全勝。試合経験も115戦。それでもキックボクシング界では「新人」と言う。ムエタイからうまく適応し、工藤政英とエリアス・マムーディから白星を挙げたものの、「キックボクシング経験は2試合だけ。トレーニングに打ち込み、スピードを上げなければいけない。前回の試合はムエタイ寄りだった。もっとスピードを上げて、キックボクシングに慣れないと」と語る。
世界タイトルを取った時の相手は、ムエタイ出身の選手だったが、今回は、キックボクシングのスペシャリストとの対戦だ。相手のエナッシは、ONEスーパーシリーズでこそ新人だが、キックボクシングでは、6度の世界王者にプロでの戦績は34勝3敗、と輝かしい経歴の持ち主だ。
ペッダムは、入念な準備に自信を見せる。
「不用心な戦い方はしない。エナッシは自分より経験が長いキックボクサーだ。一番警戒しなければならないのはスピードだろう。だが、普段自分が相手としているタイ人よりタフさは劣るかもしれない。近距離からの打撃を与えれられれば、KOの機会もあると思う」
キックボクシングには順応途上とはいえ、ムエタイ仕込みの強力な左回し蹴り健在だ。ONEスーパーシリーズでは、これを武器に2度のKO勝ちを果たしている。
「左キックはこの試合の鍵となるだろう。これを武器にエナッシを攻略したい」