【10/13大会】修斗VSパンクラス4対4王者対抗戦試合レポート

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ONECENTURY 世紀」夜の部「ONECENTURY PART Ⅱ」では、日本を代表する総合格闘技団体である修斗とパンクラスの4階級の両団体王者が激突する全面対抗戦が行われた。ONEチャンピオンシップとの連係を機に実現した、史上初の禁断の全面対抗戦である。しかも勝利者には5万ドル(約542万円)のボーナスが与えられる。団体の意地とプライド、名声、そして大金をかけた負けられない戦い。緊迫の好試合の連続となった試合の模様をレポートする。

久米鷹介、1Rと3R優勢で白星

🇯🇵 PANCRASE: 1 – SHOOTO: 0 🇯🇵

🇯🇵 PANCRASE: 1 – SHOOTO: 0 🇯🇵In the opening match of ONE: CENTURY PART II, Takasuke Kume gets Team Pancrase on the board with a unanimous decision win over Shooto World Champion Koshi Matsumoto!📺: Check local listings for global broadcast details📱: Watch on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop Official Merchandise 👉 http://bit.ly/ONECShop

Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019

ライト級キング・オブ・パンクラシストの久米鷹介は戦績22勝5敗4分け。一本勝ちが13勝あるグラップラーだ。他方の修斗世界ライト級王者の松本光史は戦績21勝7敗2分、21勝のうち6勝がT/KO、8勝が一本勝ちというオールラウンダーだ。

第1ラウンド、いきなり久米のパンチを被弾し、大きく体勢を崩す松本。久米がそのまま組み付いてケージまで押し込むと、クリンチからボディへのヒザ蹴りで松本を削る。松本がクリンチから逃れ打撃戦に持ち込むと、両者の頭がアクシデント的にバッティング、久米が左目の上をカットする。インジュアリータイムでドクターチェックを受ける久米。試合再開後、久米が速攻でスクランブルから松本のバックを取る。エルボーで顔面に嫌がらせをしながらリアネイキッド・チョークを伺う久米だが、松本がラウンド終了までこれをしのぐ。

第2ラウンドは早々から松本が反撃、久米をケージに詰めてテイクダウンを取ろうとするが、久米は持ちこたえる。いったん離れて、今度は久米が両足タックルを狙う。これを切った松本がすばやく久米のバックに回り込む。久米のボディを足の4の字ロックでガッチリ固めた松本は、リアネイキッド・チョークを狙ってじっくりと体制を整えようとするが、久米も松本の腕をコントロールし、技を決めさせない。この攻防が2分近く続きラウンドが終了する。

第3ラウンドに入ると、久米のタックルが決まり、松本はケージに背中を付けて座り込む体勢に。そこに強烈なヒザをぶち込む久米。松本がたまらず身体を返すと、久米はバックポジションに移行し、再びリアネイキッド・チョークを狙う展開に。エルボーで嫌がらせをする久米、久米の腕をコントローする松本の攻防の中、チョークは決まらない。松本は久米を振り落とそうと重心を前方に移していくが、久米が落とされまいと踏ん張る中で試合終了。

第1ラウンド、第3ラウンドを優位に進めた久米が、ユナニマス判定勝ちを収めた。

手塚裕之、打撃戦制し判定勝利

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🇯🇵 PANCRASE: 2 – SHOOTO: 0 🇯🇵Hiroyuki Tetsuka claims a unanimous decision victory over a game Hernani Perpetuo to secure Pancrase's second win of the night!📺: Check local listings for global broadcast details📱: Watch on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop Official Merchandise 👉 http://bit.ly/ONECShop

Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019

ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの手塚裕之は戦績7勝3敗、うち5勝がT/KOというパワフルなストライカーだ。一方の修斗ウェルター級世界王者エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)は戦績20勝7敗、百戦錬磨のベテランだ。手塚168センチに対し、ペルペトゥオ183センチという身長差が顕著なマッチアップでもある。

第1ラウンドはリーチが長く懐の深いペルペトゥオの間合いで打撃戦が進んでいく。回し蹴りやスピニング・バックフィストなどの回転系を含むペルペトゥオの打撃が暴風雨のように吹き荒れ、手塚は中に入っていくこともできない。

しかし第2ラウンドに入ると、手塚も距離感を掴み始める。すばやい踏み込みで接近して打撃を入れると、すぐに離れるヒット・アンド・アウェイ戦法がペルペトゥオを捕らえる。パンチだけではなく、ハイキックもヒットしている。

第3ラウンド、序盤よりもずいぶんと近い距離での打撃戦が続く。ペルペトゥオのハイキックを受け止めると、倒れこむようにしてテイクダウンを取り、トップポジションを確保する手塚。ペルペトゥオもガードを固めて決定打を打たせない。狭いスペースで鉄槌を落としてペルペトゥオを削る手塚。やがてそのスペースが大きく空き始め、手塚の強いパウンドがペルペトゥオを襲う。苦し紛れにグラウンド状態の相手に反則のアップキックを出してしまうペルペトゥオ。試合はそのまま終了。

ユナニマス判定勝ちで手塚に凱歌が上がると、マイクを向けられた手塚は「台風の中、来てくれてありがとうございます」と観客に向けて明るく感謝の言葉を述べたのだった。

佐藤将光、豪快なフィニッシュ

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🇯🇵 PANCRASE: 2 – SHOOTO: 1 🇯🇵Shoko Sato picks up Shooto's first win of the night with a thrilling second-round TKO against Rafael Silva!📺: Check local listings for global broadcast details📱: Watch on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop Official Merchandise 👉 http://bit.ly/ONECShop

Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019

修斗バンタム級世界王者佐藤将光は戦績3316敗、うち17勝がT/KO勝ちのストライカーだ。現在4連勝中と好調を維持している。対するバンタム級キング・オブ・パンクラシストのハファエル・シウバ(ブラジル)は戦績31勝6敗、うち15勝が一本勝ちという、粘り強さとしつこさが持ち味のグラップラーだ。立って佐藤、寝てシウバという対照的なスタイル対決の一戦となる。

第1ラウンド、いきなり組み合うと、早速佐藤のバックを取ってケージに押しつけるシウバ。そこからシングルレッグ、ダブルレッグ、内掛け、外掛け、リフトアップと、策を尽くして執拗にテイクダウンを取ろうとするシウバに対し、佐藤はその試みをことごとく封じてゆく。頭を突っ込んでくるシウバには、ヒジ打ちを落として対応する佐藤。第1ラウンド終了間際に両者がふっと立ち上がったところ、佐藤のパンチが一発、何かのエピローグのようにシウバをとらえる。ゴングの後、佐藤は全く疲れていないとばかりにサークル内をジョギングして見せた。

第2ラウンドは開始早々の佐藤の跳びヒザ蹴りで幕を開ける。2分過ぎ、再びタックルを狙うシウバ。そのテイクダウンを潰して打撃を入れる佐藤。シウバが持ち前のグラウンドに引きずり込もうとする攻防が続く中、残り50秒で両者がスタンドに戻る。攻め疲れからか動きの鈍いシウバに、佐藤が一気呵成に打撃の速射砲を浴びせると、シウバはたまらず崩れ落ちたのだった。

勝利者インタビューでは、あの佐藤ルミナの名マイクアピール「This is Shooto!」を絶叫した佐藤。「自分を信じて毎日練習してきました。修斗は強いんです。最後はここでたたみ込まないとピンチになってしまうと思って、一気に仕留めに行きました」と豪快なフィニッシュシーンを振り返っていた。

猿田洋祐、パウンド一閃KO勝ち

🇯🇵 SHOOTO: 2 – PANCRASE: 2 🇯🇵

🇯🇵 SHOOTO: 2 – PANCRASE: 2 🇯🇵Former ONE Strawweight World Champion Yosuke Saruta evens the score for Shooto by knocking out Daichi Kitakata in Round 2!📺: Check local listings for global broadcast details📱: Watch on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop Official Merchandise 👉 http://bit.ly/ONECShop

Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019

修斗ストロー級世界王者の猿田洋祐は、戦績19勝9敗3分。ONEでもすでに3戦をこなしており、2019年1月にはジョシュア・パシオを下してONEストロー級世界王座を獲得するも、4月のリターンマッチでベルトを明け渡している。他方のストロー級キング・オブ・パンクラシストの北方大地は現在5連勝中、強烈な打撃が持ち味のストライカーだ。

入場シーンは対照的だった。先に入場した北方は、パンクラスのベルトを肩に掛けての堂々の入場で対抗戦ムードを盛り上げる。猿田は日本刀を片手にニックネームの”NINJA”を彷彿とさせる和風パフォーマンスで、入場でもしっかりと魅せてくれた。

試合は第1ラウンド開始直後からいきなり猿田が北方に組み付くと、そのまま脇を差してケージに押しつける。そこからグラウンドへ移行、上を取った猿田がコツコツと鉄槌を打ち込み北方を削っていくが、ハーフガードで守る北方も致命的なダメージを回避している。

第2ラウンド、飛び込む猿田に北方がヒザを合わせる。それにもめげずもう一度飛び込む猿田、今度はテイクダウンに成功すると、トップポジションで体制を整え、狙い澄ましたパウンド一閃! 北方の意識を飛ばしノックアウト勝ちを収めた。

勝利者インタビューでは佐藤に続き「This is Shooto, This is Ninja, This is ヤマトダマシイ」とアピールしてみせた猿田。この勝利により対抗戦の成績をパンクラス2勝、修斗2勝の五分に持ち込むとともに、最後は「ONEチャンピオンシップのベルトを必ず奪還します」と力強く宣言したのだった。

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