【11/8大会】のび太、打撃強化「強くなったところを示したい」
ポンシリ・ミートサティート(タイ)と内藤禎貴(のび太)は共に、相手が勝利への明確な道筋を持っているとわかっている。
11月8日(金)にフィリピン・マニラで開かれる「ONE:MASTERS OF FATE」での両者の対戦は、典型的なストライカー対グラップラーのマッチアップになるだろう。勝利の行方は紙一重だ。
のび太のテイクダウンに対処できれば、ノックアウトで試合を終わらせられる公算が高まると、ミートサティートは見ている。
ミートサティートはチェンマイ出身の23歳。ムエタイの試合で72勝を上げており、ONEチャンピオンシップに参戦してからは勝利の全てをノックアウトで獲得してきた。彼のダイナミックな立ち技の攻撃はまさに、のび太がかつて苦戦してきたものだ。
「相手の弱点は間違いなく、立ち技にあると思う」とミートサティートは言う。
「勝てるかどうかはわからないが、ベストを尽くす。 タイの人々に勝利をもたらしたい」
キックを始めとするミートサティートの立ち技の猛攻に直面するだろうことは、のび太にもわかっている。
のび太は過去の敗戦の経験をもとに、立ち技への対応に集中して取り組んできた。彼は今、自分の成長を見せつけたいと願っている。
「(トレーニングは)大まかには変えていない。基本に戻って打撃の打ち方をやっている」とのび太は説明する。
「ジムでは自分よりも打撃のうまい選手とトレーニングしてきた。 例えば最近、池田仙三(仙三)選手から学んだことがある」
「強くなったところを示したい。いつもと変わらず必死なところを見てもらえたらと思う」
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とは言え、のび太は元ONEストロー級世界王者として、 自分の強みも相手の弱みもしっかりと把握している。
勝利の確率を上げるためには、ノックアウトアーティストとして知られるミートサティートに、強みを出させないこと。すなわちグラウンドに持ち込むことだ。のび太はそれを実行に移すプランを持っている。
「彼は打撃と比べると寝技ができないかなと思うので、そこを突いていけたらと考えている。自分としては寝技に持ち込みたい。それが試合の1つのキーになるだろう」
「探りすぎずに、自分からアタックできるように勇気を持っていけるかどうかだと思う。まだ自分が通用するところを見せたい」
「自分は普通のファイターとは違うので、こんなファイターもいるんだよ、というところを見せたい。できる限り盛り上げるので」
近距離での立ち技の攻防は、ミートサティートを寝技に持ち込むのに有利に働くかもしれない。なぜなら、今年5月にロビン・カタラン(フィリピン)をフィニッシュしたような、ヒザを使った打撃を決めるチャンスが増えるからだ。
のび太に倒され寝技に持ち込まれたら、厳しい戦いになるとわかっているが、それでもミートサティートは勝つために全力を尽くすと決心している。格闘技のメジャー大会で、彼にとって最大の舞台であり、最も重要な試合になるからだ。
「グラウンドではのび太の方が遥かに強い。正直、倒されてしまったら勝てるとは思えない」
「試合の結果がどうなるかはわからないが、ベストを尽くす。より強くなるためにいつも努力している」
「リングやケージに入るたびに、いつだって全力を尽くす。見てくれる人たちのためにね」
「この試合は自分にとって非常に重要。勝てば世界タイトル戦に一歩近づくことができるから」
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)