アンディ・サワーを破ったヨードセングライ・IWE・フェアテックス、次なる標的はジョルジオ・ペトロシアン唯一人
2019年3月31日に東京·両国国技館で開催されたONEチャンピオンシップ初の日本大会「ONE:A NEW ERA-新時代–」では、数々の熱戦が繰り広げられた。総合格闘技だけではなく、キックボクシングルールやムエタイルールでの立ち技「スーパーシリーズ」も擁するONEだが、そのなかでも注目の試合だったのが、プロ通算200勝超えを誇るムエタイのレジェンドヨードセングライ·IWE·フェアテックスと日本のヒーローアンディ·サワーとのレジェンドマッチだった。
ONEのスーパーシリーズは、総合格闘技用の4オンスのグローブが使用される。試合開始直後から主導権を握ったのは、ヨードセングライで、2ラウンド終了のゴングを待たずに決着がついた。これで、ヨードセングライはスーパーシリーズで3勝0敗。プロ通算で202勝目となった。
試合後、我々はヨードセングライに話を聞くことができた。
ONE「アンディ·サワーとレジェンド同士の対決になりました。この闘いをどう捉えていましたか?」
ヨードセングライ「試合に対してナーバスになる部分もあったが、アンディと闘えて嬉しかった。私はリングに上がる度に、ベストで闘えるか常に考えている」
ONE「かなり早めに仕掛けて、ノックアウトを奪いました」
ヨードセングライ「当初、序盤は様子見をする作戦でした。しかし、アンディが前に出てきたので、こちらも作戦を変更し、対応しました。アンディはスピードがある選手です。だから、自分のペースに持ち込むことを考えていましたし、タイミングをみて、仕掛けました。結果的にノックダウンを奪えて良かった」
ONE「自分のパフォーマンスはどうでしたか?」
ヨードセングライ「とにかくKOできて嬉しい。試合は水物だから、やってみないと分からない部分がある。勝利に集中し、自分のやるべことをやったつもりです」
ONE「今後の予定は?」
ヨードセングライ「しばらく体を休める。ただ、休めると言っても体を動かさないわけではなく、動かしながらケアします。具体的には、温泉で風呂と水風呂を交互に入ったり、ジョギングをしたり、軽いワークアウトのためにジムにも行こうと考えています」
ONE「これから始まるONEスーパーシリーズフェザー級ワールドGPは楽しみでしょうか?また、対戦相手についてどう考えていますか?」
ヨードセングライ「参戦するのは、みな世界王者です。だから、優勝するのは簡単なことではないでしょう。新しい相手が出てきて、それと闘うのは私にとって新しい挑戦になります。ペトロシアンとは過去に対戦経験がないので、対戦できたらと思っている。トーナメントで勝ち上がっていけたらいい。GPでは通常のグローブが使用されるので、私は少し不利に感じているが、しっかり対応していきたい」