【10/13大会】クリスチャン・リー緊急参戦「王者はいつも戦う準備ができている」
クリスチャン・リーの人生の哲学は極めてシンプルだ――いつでも準備ができていること。
その哲学が功を奏したのは約2週間前。ライト級世界王者のリーは、10月13日(日)の「ONE: CENTURY PART I」のライト級ワールドグランプリ決勝戦でザイード・フセイン・アサラナリエフと対戦してほしいという急なオファーを受けた。
こういった状況で世界チャンピオンが出場を承諾することは少ないが、リーはためらうことなく、怪我で参戦を断念せざるを得なかったエディ・アルバレスの代わりに戦うことを引き受けた。
アサラナリエフとの戦いが迫った今、リーは、突然の出場依頼を快諾した理由、試合に備え今何をしているか、そして、史上最大級の格闘技イベントで姉のアンジェラ・リーとともにスポットライトを浴びる心境を語った。
ONEチャンピオンシップ:オファーを受けたのはなぜか?
ONE:依頼を受けた時、すぐに承諾したのか?
リー:エディ·アルバレスが怪我をしたという知らせを父が受けたのは先週だ。誰か彼の代わりに戦える選手はいないかと探し回っていたが、引き受ける人はいなかった。
他にも何人か依頼された選手はいたが、ビザの問題や、いろいろな問題があったりした。それで、最後の手段として自分に依頼が来た。断ることはできなかった。「もちろん、引き受けます」と答えたよ。電話を受けてから決断するまでは、4時間ほどだった。
まず、アンジェラに断りを入れて、問題はないか聞きたかったからね。彼女にあまりストレスを感じさせたくなかった。アンジェラさえOKなら、自分はまったく問題なかった。
姉は快諾してくれた。試合を断れとは決して言わない。出場するといいと言ってくれたから、すぐに同意の返事をした。
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ONE:オファーを受けた時、準備はできていると感じたか?
リー:自分は一年中トレーニングを続けているし、コンディションも常に整えておこうとしている。ただ、あの時はアンジェラのトレーニングに焦点を当てていた。
毎日、姉と一緒にジムに来て、トレーニングに付き添っていた。自分が戦うことには重点を置いていなかった。でも依頼を受けた時、自分のコンディションなら誰とでも戦えるとわかっていた。
世界チャンピオンとして、最終的にはライト級の選手全員を倒さないといけない。今やるか後でやるかの問題だ。
ONE:予定通り、アンジェラとション·ジンナンの試合でコーナーを務めるつもりか?
リー:自分の試合後のメディカルチェックも受けないし、ファイトマネーも受け取らない。まっすぐにアンジェラのところに行って一緒にいるつもりだ。
ONE:ライト級で戦うことに体は慣れてきたか?
リー:階級を上げてから、体は自然に適応した。今の体重が最高の状態だと感じる。今までで一番強くなった気分だ。
ONE:アサラナリエフが世界グランプリに勝ち、どちらにせよ近いうちに対戦することになるだろうと思っていたか?
リー:アサラナリエフが勝つだろうとは確かに思っていた。彼は危険な相手だ。すべての試合でフィニッシュを決めてきている。
アサラナリエフを倒す方法を見つけ出した者はまだいない。だが、それは自分がまだ彼と戦っていないからというだけの話だ。
ONE:アサラナリエフの一番の強みは何か。また、どうすれば弱点をつけると思うか。
リー:アサラナリエフは真の格闘家だ。すべてにおいて卓越している。重いパンチも打てるし、組み技もうまい。柔術の黒帯も持っている。
この戦いのポイントは、どちらが自分の持つ技を使いこなして総合格闘技らしい試合ができるかというところになると思う。自分よりそれがうまくできる選手がいるとは思えない。
ONE:アサラナリエフは1度を除いて、これまでの試合すべてを第1ラウンドでフィニッシュしている。困難な相手に立ち向かう経験は少ないが、それは勝敗の鍵を握ると思うか?
リー:それは自分にとっては大きな強みになると思う。自分はチャンピオンに上り詰めた経験がある。困難な相手とも戦ってきた。
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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。