ジヒン·ラッズアンが明かす勝利の秘訣
7月12日に開催された「ONE: MASTERS OF DESTINY」に出場し、ジャマリー·トーレス相手に一本勝ちで勝利を収めたONE女子アトム級のジヒン·ラッズアン。早速、彼女に試合を振り返ってもらった。
この試合、フィニッシュまでに擁した時間はわずか3分。しかし、それは技術と体力を要する濃密な時間だった。強烈なスラムを繰り出してくるトーレスに対して、ラッズアンは得意の関節技で対抗。地面に叩きつけられながらも、執念の勝利をもぎ取った。
これでラッズアンは、プロキャリア5勝目。ONEチャンピオンシップでは4勝目となった。試合を終えたばかりのラッズアンに話を聞いた。
―母国マレーシアでの勝利となりました。
「ONEでは最速のフィニッシュを記録することができました。色々な関節技を練習で試してきましたが、その努力が報われたと思います」
―アームバーはどれくらいの極まり具合でしたか?
「しっかり入っていたと思いますし、ヒジの骨が軋む音が聞こえました。でも、ジャマリーはそれでも絶えて、いつしかアームバーが少し緩んでしまったくらいです」
これでラッズアンは、プロキャリア5勝目。ONEチャンピオンシップでは4勝目となった。試合を終えたばかりのラッズアンに話を聞いた。
―母国マレーシアでの勝利となりました。
「ONEでは最速のフィニッシュを記録することができました。色々な関節技を練習で試してきましたが、その努力が報われたと思います」
―アームバーはどれくらいの極まり具合でしたか?
「しっかり入っていたと思いますし、ヒジの骨が軋む音が聞こえました。でも、ジャマリーはそれでも絶えて、いつしかアームバーが少し緩んでしまったくらいです」
―もし、アームバーが外れた場合はどうしようと思っていましたか。
「立って闘う気でいましたが、三角の準備もしていましたので、そちらに移行しました。だんだんジャマリーの唇が紫になってきたので、これはタップするだろうと思ってそのまましっかり絞めました」
―一本勝ちを執拗に狙うことで体力の消耗があったのではないでしょうか。
「事前にコーチと試合の全体像を話していて、試合運びのイメージはできていました。ですから、途中で体力を使い切ってしまうということはなかったですね。先に体力が切れたのはジャマリーだったと思います」
―スラムのダメージはどうでしたか?
「試合のビデオを観て研究しましたし、体をアルファベットの「C」のようにすることでダメージを軽減することができます。ダメージはあまりなかったです」
―もし、スラムが強烈だったら関節技を離していたと思いますか?
「いえ、それはありません」
―どのようなゲームプランで試合に臨みましたか?
「まず、1Rは、相手も私のテイクダウンを警戒してくるはずなので、様子見です。様子見をして、相手の思惑を裏切る。2Rは、打って変わって、積極的にテイクダウンを取りに行く。この2Rで、相手の体力を削ることができますので、3Rに突入した場合は、自分の好きなように試合をするというものでした」
―今回の勝利は、どのようなラッズアン選手にとって意味がありましたか。
「やはり自信に繋がりました。そして、地元のファンの前で勝つことができて、とても特別なものになったと思います」
―遠くにお住まいの家族も応援に来ていましたね。
「会場まで数百km離れているのに、来てくれて、本当に嬉しかったです」
―ミッチ・チルソンが試合後にインタビューに来ました。
「自分でもなんで“おはようございます”って言ったのか分からないですけど(笑)でも、マイクを向けられて、気分も高揚しているので、そういうことが起きるのかもですね」
―次は誰と対戦したいですか。
「誰とでも闘います。そして、あと白星を3つか4つ積み重ねたら、その時は最高の相手と試合をしたいですね」