中国ルイ「危険な距離で、ウォーゼンを仕留める」
7月12日(金)マレーシアのクアラルンプールで開催される「ONE: MASTERS OF DESITNY」でトロイ・ウォーゼンと対戦するチェン・ルイ。今年3月のローマン・アルバレス戦で、世界で最も有望なバンタム級選手だということを見せつけたチェンは、12日の試合で、さらにトップコンテンダーとしての地位を固める準備ができている。
2016年にONEジャカルタ・バンタム級トーナメントを制したチェン。ONE本戦でも結果を残している。
「前回のアルバレス戦は、当初、グラウンドの展開に持ち込む予定だった。しかし、彼はブラジリアン柔術紫帯持っていて、レスリング技術にも長けている選手。だから、立って勝負したし、私を倒しに来なかったので、こちらにチャンスが回ってきた。KO勝ちできたことは自信になったし、試合後はホッとしたよ」
対戦相手のウォーゼンは、12日のチェン戦がONEデビュー戦になる。シンガポールのメガジム「イボルブ」でトレーニングをしている新鋭ファイターだ。現在は、ブラジリアン柔術の茶帯を持っていて、NCWAレスリング王座を獲得した経験もある強者。
チェン陣営は既にウォーゼンの情報を入手し、対策を練っているという。
「彼のビデオは何度も観たよ。素晴らしいカウンターパンチを持っている。レスリング技術は折り紙付きだが、立って闘っても勝てるタイプで、手強い。ただ、ビデオで観た試合は2年前のものだし、あまり参考にはならないだろう。現在はもっと進化しているはずだ。弱点が少ない選手なので、相手のミスを誘いたい」
しかし、経験ではチェンに分がある。
「彼のようなタイプは、打撃で間合いを詰めて、テイクダウンで倒しに来る。私は、そこから逃れる自信があるし、彼にとって、危険な距離になれば仕留める自信がある」
また、この試合は、お互いがプロ無敗同士の一戦だ。
「無敗は守りたい。そのためにも、自分のダメなところを修正して、日々鍛錬している。お互い無敗だからこそ、それぞれが100%を発揮できる試合になるだろう。しかし、クアラルンプールの夜の勝者は一人だ」
*7月12日の結果:チェンはウォーゼンに2R TKOで敗れた。
マレーシア・クアラルンプール| 7月12日(金) | 19時(日本時間) | 中継: ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)