【10/13大会】仙三対策、キンガッドの助言が奏功、アディワンONE白星デビュー

Lito Adiwang celerates hi win against Senzo Ikeda

リト・アディワン(フィリピン)が、10月13日(日)の「ONE:CENTURY 世紀」朝の部で、池田仙三(仙三)を相手に第1ラウンドでフィニッシュ勝利を決めた。ONEチャンピオンシップ契約前に参戦した人材育成、発掘のためのリアリティ・ショー「ONEウォリアーシリーズ(OWS)」と同様に、並外れた才能を見せつけての堂々たるONEデビューだった。

東京・両国国技館でという対戦相手のいわば“ホーム”で、プロ通算9つ目のフィニッシュ勝利を上げ、ストロー級の有力選手として名乗りを上げた。

「まずは、何と言ってもとても幸せだ」と、語ったアディワン。

「ここにきてやるべきことをやり遂げ、勝てたので満足している」

「強敵ということは分かっていた。しかも相手の地元での試合。だが、自分は勝つために来た。このために一生懸命に準備をし、来て、勝った」

アディワンは、所属するフィリピン名門ジム「チーム・ラカイ」のチームメイトである、ダニー・キンガッド(フィリピン)と共に仙三対策を練った。キンガッドは、今年3月の両国大会「ONE:A NEW ERA 新時代」で行われた、ONEフライ級グランプリ準決勝で仙三と対戦し、ユナニマス判定で下していた。

キンガッドの経験は、アディワンにとって貴重な視点をもたらした。

「ダニー(キンガッド)がどのくらい池田仙三が強いのか、どれだけ手強いのか、どうやって試合をコントロールするか、アドバイスをくれた」



試合開始後1分、アディワンが仙三を転がし、グラウンドでの攻防の末に優勢になった時、キンガッドの助言が生きた。

アディワンは、仙三の頭に腕を巻きつけ、サブミッションを狙いに行った。仙三はタップを拒み、すぐにポジションから抜け出した。だが、もつれ合った状態から立ち上がろうとした際、腕を負傷。レフェリーは試合を止めるしかなかった。

ベテランを相手に、速攻で勝利を挙げた26歳のアディワンが、強豪ぞろいのONEストロー級の層を更に厚くするのは間違いない。

「誰とでもやる。ONEのチャンピオンになりたいから」と話すアディワン。

「どんな対戦、受け入れる。そして、そのために準備をする。やってやるさ。今はONEでは新人なので、次にどんな対戦相手が来るか、ただ待つのみだ」

Lito Adiwang attacks Senzo Ikeda at ONE: CENTURY

アディワンは、ストロー級の王座を狙っているかもしれないが、ONEストロー級現王者で、同じく「チーム・ラカイ」勢のジョシュア・パシオ(フィリピン)との対戦には前向きではないようだ。

「今の所は考えていないが、もし時が来れば、やるしかないだろう。だが、今の所はストロー級にはいい選手揃い。だから、最初はそいつらから倒していかないと」

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