元ONEライト級王者フォラヤン「エディ・アルバレス戦はKO決着」
8月2日(金)にフィリピンのマニラで開催される「ONE: DAWN OF HEROES」で、北米2冠を達成したエディ・アルバレスと対戦する、元ONEライト級世界王者のエドゥアルド・フォラヤン。
今年3月に開催されたONE初の日本大会では、青木真也に敗北を喫し、王座から陥落したフォラヤンにとって負けられない試合である。フォラヤンにとって、こうしたピンチは、初めてのことではなく、過去には不屈の闘志で連敗を脱したこともある。
「世界王者を獲得できたが、私の格闘人生はまるでジェットコースターみたいだよ」
フォラヤンは、そう振り返る。
「ONEの世界王者になって、周囲の尊敬を得ることができた。でも、敗北するときだってある。また頂点を目指せばいい。世界王座は失ってしまったが、再び取り戻すのみ。どうやって取り戻すのか、そこが格闘家としてのやりがいの部分でもある。もう一度、それに挑戦するんだ」
“跳関十段“の異名を持つ青木真也に敗れたことは恥ではない。しかし、日増しに激しくなるONEでの闘いを勝ち抜くためには、ささいなミスも許されない。
ONEで生き残るために、35歳になったいまもフォラヤンは進化を止めない。
「誰しもが世界王者を目指している。アスリートとして、現状に満足したら終わり。常に学習と研鑽が求められる。少しでも進化を目指し、弱点を克服して行かなければいけない」
幸い、3月の試合ではダメージがなかったので、フォラヤンはジムに戻ってすぐに練習を再開をすることができた。次戦は8月2日。舞台は、フォラヤンの地元フィリピンであり、対戦相手は、あのエディ・アルバレスだ。
フォラヤンもアルバレスも3月の試合で、敗北を喫している。しかし、この対戦カードの価値が落ちることはない。かつて、アジアを制した者と、北米を制したものが闘う、大注目の試合だ。
「アルバレスは本物の戦士。最高のアプローチをして、北米の王者になった。ボクシングや、レスリングが得意な選手だが、データを見ると、高レベルなストライカーに弱いことが分かる。かなりの難敵だが、そこが弱点だとすれば、攻めるのみだ」
高い次元のストラカー同士の闘い。試合の行方は、予測不可能だが、それでも確かなことがあるとフォラヤンは言う。
「KO決着だ―。打撃でも、関節でも。判定はない」
フォラヤンが勝利するには、地元の大声援を味方につけることも重要だ。アルバレスからすれば、マニラでの闘いは完全なるアウェイと言えよう。
「地元での試合は勇気付けられる。良い試合が観せられるようにしたい」
強いのは、北米の“アンダーグラウンドドッグ”か、それとも、アジアの“ライオン”か。