【11/22大会】渡辺優太、初ONE白星へ「泥臭くてもいいから勝ちたい」
世界ムエタイ評議会(WMC)スーパーバンタム級初代日本王者の渡辺優太が11月22日(金)、シンガポールである「ONE:EDGE OF GREATNESS」でONEチャンピオンシップ2戦目を迎える。
フライ級ムエタイマッチの対戦相手は、世界ムエタイ評議会(WMF)世界王者に5度輝いた30歳のニューイェン・トラン・デュイ・ニャット(ベトナム)。デュイ・ニャットも今年9月の「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」でONEデビューしたばかりで、同じくONE2戦目の出場。
今年3月の「ONE:REIGN OF VALOR」以来のONE参戦となる29歳の渡辺は「久しぶりの試合で緊張している部分もあるが、やるからには勝ちたい。アグレッシブに行って、打ち合う気でいるので、面白い試合になればと思う」と意気込んでいる。
Rui Botelho puts on a kickboxing masterclass to clinch a unanimous decision victory over Yuta Watanabe!Watch the full event on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp | TV: Check local listings for global broadcast
Posted by ONE Championship on Friday, March 8, 2019
渡辺は、日本人格闘家・魔裟斗に憧れ、20歳でキックボクシングとムエタイを始めた。ムエタイは、元ラジャダムナン・スタジアムムエタイチャンピオンのチューティン・シックアンイムに約5年師事し技術を磨いた。これまでにWMCムエタイオープンチャンピオン世界プロムエタイ連盟(WPMF)スーパーバンタム級日本王者、J-NETWORKスーパーバンタム級王者などのタイトルを獲得している。
3月のミャンマー・ヤンゴンであった大会では、フライ級キックボクシングルールでルイ・ボテーリョ(ポルトガル)と対戦。惜しくもユナニマス判定で黒星を喫し、苦いデビュー戦となった。
この時は初めてのオープンフィンガーグローブを使った試合で、通常のグローブとの感覚の違いに苦しんだ。
「オープンフィンガーだとガードしたと思ってもモロに当たってるところがあった。ガードしていたつもりが、側頭部に当たっていてそこでダウンを取られた」
また、「キックボクシングルールだったので、ムエタイのスタイルでいくとスピードについていけなくて、パンチももらったり、下がる場面も多かった」と敗因を分析した。
今ではオープンフィンガーグローブに慣れたという。そして、今回の試合は得意のムエタイルールだ。
「キックだと出入りが多いが、ムエタイだと足を使う選手がそんなにいないので、その辺りがかみ合えばうまくいくかと思う」
渡辺は、今回の対戦相手のデュイ・ニャットの試合動画を見て「僕の方がイケイケ(アグレッシブ)だと思う」と、分析。
「(デュイ・ニャットは)ムエタイスタイルでやっているので、もしかしたら噛み合うかもしれないし、距離が違ったら噛み合わないかもしれない」
「左ミドルを蹴っているイメージがある。カウンター入れるなどして対処したい」
「パンチがそんなに上手くないと思ったので、パンチでプレッシャーをかけたりして、相手の出方を見て戦いたい」
練習では通常のメニューに加え、左ミドルに対処するためのスパーリングを重ねたという。「体重もリミットまで行っている」と、準備は万全だ。
「テクニックとかはないので、気持ちで戦うタイプ」と、自身を評する渡辺。悲願のONE初白星へ、闘志に燃える。
「KOで勝てれば最高だが、泥臭くてもいいから勝ちたい。とにかく勝ちたいだけ。スタミナが切れても気持ちで戦う」
「この階級は化け物ばかり。茨の道だが、やるからには、ベルトを狙って、勝ち星を積みたい」
シンガポール | 11月22日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)