【9/30大会】スタンプの戦いぶりは「信じられないほどのキレ」セージ・ノースカットが絶賛
スタンプ・フェアテックス(タイ)は、世界中の格闘技ファンのみならず、ONEチャンピオンシップのアスリートの心もつかんでいる。
MMAアスリートのセージ・ノースカット(米国)もスタンプに注目しており、9月30日(土)にシンガポールで開催される「ONE Fight Night 14」である、ハム・ソヒ(韓国)とのONEアトム級MMA暫定世界王座決定戦を楽しみにしている。
今回の試合で、スタンプが狙うのベルトだけではない。前人未到の3競技世界チャンピオンという地位だ。
ノースカットは、スタンプが以前獲得したONEアトム級キックボクシングとムエタイの世界タイトルに加えて、今回の試合で総合格闘技の世界タイトルも取れれば、歴史的な高みに達することができると考えている。
ノースカットは、ONE編集部にこう話している。
「スタンプ・フェアテックスは、すでに超一流のスターだ。2競技の世界チャンピオンだったから、もし3競技で世界チャンピオンになれれば、すごいことだ」
「世界タイトルを3競技で獲得するなんて、とても驚異的なことだ。1つの競技で世界タイトルを獲得する例はよく聞くけれども、3競技となったら段違いのレベルの努力が必要なのは間違いない」
ノースカットは今年5月、スタンプと共にONE史上初の米国大会に出場。そこで世界中のファンにスタンプが愛される理由も知ることになった。
総合格闘技のスキルはもちろんだが、明るく楽しいその性格に人々は引き付けられるのだという。
ノースカットはこう振り返っている。
「5月の大会で、スタンプに会うことができた。スタンプは個性的なんだ。すごくおもしろい。記者会見を待っているときに、列に並んでいた自分にいたずらをしたんだよ。間違いなくいたずら好きだ」
「会場で彼女の試合を観戦したけれど、観客は入場パフォーマンスやカリスマ性、ダンスを見て熱狂していたよ。それよりすごかったのは、戦いぶりだ。信じられないほどキレが良かった」
「スタンド戦ならスタンプに勝機」
スタンプ・フェアテックスは、ONEのケージ「サークル」の外ではエンターテイナーとして知られるが、もちろん試合でもドラマを作り出すことができる。
このためセージ・ノースカットは、「ONE Fight Night 14」で行われるONEアトム級MMA暫定世界タイトルがかかったハム・ソヒとの対決でも、スタンプは格闘技アクション満載の大興奮の戦いぶりを見せてくれるだろうと期待している。
「スタンプは驚異的なファイターだ。だから、この試合は絶対に火花の飛び散るような戦いになるだろう。デカい試合になると思う。ファンはきっと気にいるだろう。自分だって絶対気にいると思う!」
スタンプは打撃系競技をバックボーンとし、ムエタイとキックボクシングの両方で世界タイトルを獲得したが、昔からハイレベルな総合格闘技でも戦うという目標も抱いていた。
このため、あらゆる分野で進化をしようと努力を重ねており、ノースカットによると、この点がハムのようなベテラン選手との対戦では鍵を握るという。
そしてスタンプが自身に有利な間合いで戦うことができれば、歴史に名を刻むチャンスを得られるとノースカットは予想している。
「手に汗を握る試合になるだろう。スタンプは、テイクダウン・ディフェンスやレスリングやグラップリングのディフェンスをたくさん練習してきたと思う」
「もし、スタンド戦になるなら、ムエタイとキックボクシングという強みを発揮できるだろう」