【8/26大会】王者オク、リーの判定不満発言に「弱い者ほどうるさい」
オク・レユン(韓国)は、昨年9月のONEライト級世界タイトルマッチについてたびたびコメントを発信してきたクリスチャン・リー(シンガポール / 米国)に対し、ほぼ沈黙を保ってきた。
オクは、前回の対戦ではユナニマス判定で勝利し、リーを退けた。そして8月26日(金)の「ONE 160」のメインイベントで、両者は再び対決することになった。
最初の対戦の直後、リーはマイクを握り、自身こそが判定の勝者だと主張した。
オクはこの発言に賛同せず、結果が確定した後でのこうした振る舞いを無礼と考えており、この状況について公に語ることにした。
現ライト級王者のオクはONEチャンピオンシップにこう話している。
「まず、打撃の面で言えば、自分の方がクリスチャン・リーよりも優っていた。第3ラウンドの後は、肉体的な負担や疲労からか、リーは、ガードを高くして、何度も後退していた」
「そこから最終ラウンドまで、リーはラウンドを戦い抜くのに必死だったように見えた。このため、自分が決定的な勝者だったと思う」
「(最初のリーの発言は)試合終了直後だったので、ジャッジにアピールをするため当然だったと思った。けれども、試合が終わってもああいう風に振る舞うのは、正直に言っていい印象は受けなかった」
リーは前回の対戦から数ヶ月間、自身こそが正当なONEライト級世界チャンピオンであると主張し続けた。
一方、オクは勝利を噛み締め、初の世界タイトルのベルト獲得の余韻に浸っていた。
こうした姿勢を貫いたことで、舌戦から逃れることができた。また、そもそもオクには、沈黙こそが強さの表れであるという信念があるようだ。
オクはこうコメントしている。
「ジャングルの本物の王者は、じっと座って黙っていれば、周囲は本能的にその強さを察するものなんだ」
「しかし、食物連鎖の中での弱者、例えば猫は、威嚇して、うなって、うるさくする傾向がある。自分が弱者だと分かっているからだ。この状況は、こうしたことのように感じられる」
オク、再戦では「5ラウンドにわたって圧倒も」
オク・レユンは、前回のONEライト級世界タイトルマッチで、クリスチャン・リーと一進一退の攻防を繰り広げ、議論の余地を残したとわかっている。
このためオクは、8月26日の試合では、決定的な結果を出したいと考えている。
だが、速攻ノックアウトを狙っているというわけではない。代わりに、自身の強さを示す完璧な方法は、5ラウンドにわたって圧倒することだと考えている。
オクはこう付け加えた。
「もちろん、クリーンな一発でフィニッシュすることとも考えているが、ワンパンチで勝ったら、ラッキーパンチだったと言われるに違いない」
「クリスチャン・リーより優位に立っているというパフォーマンスを見せて、5ラウンドにわたって圧倒し続ければ、そっちの方がいい選択肢かもしれない」
「クリーンなフィニッシュか、最終ラウンドまでもつれ込ませるか、すべての状況を視野に、準備を重ねている」