【11/4大会】「デビュー10年目の節目の日」三浦彩佳が久々の白星
三浦彩佳(33)が、MMAマッチで2年以上ぶりとなる白星を上げた。
11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」で、三浦は女子ストロー級MMAマッチでメン・ボー(中国)と対戦。“あやかロック”の名で知られる得意技スカーフホールド・アメリカーナを決めて第1ラウンド一本勝ちとした。
“あやかロック”による勝利は、キャリア通算7勝目。しかし、三浦にとってこの勝利は、特別に感慨深いものだった。
試合後、三浦は今回の勝利の意味についてこう話している。
「ずっと勝てていなかったので、無事に勝ててよかった」
「この試合にすごくかけていた。あとは今日は、デビューして10年目で、いろんな節目の日なので、無事に勝ててほっとしている。(コーチの)長南 (亮)さんに飛びついしまった」
総合格闘家としてキャリアの節目を迎えた三浦は、応援してくれるファンにも謝意を表明。
試合前はトレードマークの“あやかロック”以外での勝利を目指す意向を示していたが、久々の勝ち星と、世界タイトル戦線にとどまれたことを何より喜んでいるようだ。
三浦はファンに向けて以下のメッセージを送っている。
「試合を見てくださってありがとうございます。ずっと勝てなくて、今日やっと勝つことができて本当に嬉しいです。“あやかロック”を出すかわからないと言って、毎回出していますが、すごくわかりやすい試合だったと思います。まだまだこれからだと思うので、これからも応援してくれたらうれしいです」
ションと再戦へ、鍵はテイクダウンの向上!?
女子ストロー級で屈指の危険なファイターとされるメン・ボーに勝ち、三浦はONE女子ストロー級MMA世界チャンピオンのション・ ジンナン(中国)とのリマッチに向けて最高の位置につけている。
三浦は柔道黒帯3段、ONEで計5勝しており、サブミッション率は100%。長い間、MMA界有数のサブミッションのスペシャリストと見なされてきたものの、テイクダウンについてはさらなる深化が必要と考えているようだ。
三浦はこう説明している。
「(メン戦は)いつも通りのスタイルだった。テイクダウンの仕方は改善の余地があるが、最後は私らしい試合ができたかな、と思っている」
テイクダウンがワンランクアップすれば、ションとの再戦で大いに役立つに違いない。
両者は2022年1月の「ONE: HEAVY HITTERS」であったONE女子ストロー級MMA世界タイトルマッチで対戦し、5ラウンドの大半をスタンドで戦い続けたションが判定で勝利し、タイトル防衛を決めた。
三浦はションに再び挑戦するなら、レスリングのスキル向上が鍵を握ると考えているようだ。
「前回(のション・ジンナンとの試合で)はテイクダウンができなかったが、今はいろんな方法を学んでいる」
「(次に対戦する機会があれば)別の方法でテイクダウンをしっかり決められると思う」