DJと決戦へアドリアーノ・モラエス「2020年は最高の自分見せる」
ONEチャンピオンシップのフライ級世界王者アドリアーノ・モラエス(ブラジル)は、2020年に実現するフライ級史上最大のマッチアップを待ちきれないでいる。
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Posted by ONE Championship on Saturday, January 26, 2019
2019年1月に開催された「ONE:HERO’S ASCENT」で、彼は元王者のジェへ・ユスターキオ(フィリピン)とのラバーマッチを制した。
しかし、モラエスはこの試合を最後に表舞台に立っていない。彼は、次回の防衛戦で迎え撃つONEフライ級世界グランプリ(WGP)の優勝者が決まるのを、辛抱強く待っていた。
12度もフライ級の世界王座に就いたDJことデメトリアス・ジョンソン(アメリカ)がWGPで頂点に輝き、次期挑戦者であることは明白となった。
WGPで3連勝して優勝を果たしたジョンソンとの一戦は、来年中にONEのケージ、「ザ・サークル」で実現する予定だ。
「自分とDJによる、レジェンド対レジェンドの一戦が実現するのを待っていた。フライ級でどちらが世界一かを決める戦いをね」と、モラエスは言う。
「自分が何のために一生懸命に努力してきたかを、世界、友人、家族に見せる機会をもらえた」
ビッグマッチが近づく一方で、モラエスは総合格闘技のキャリアで過去もっとも長く試合がない日々を送った。それでも、時間を無駄にしていたわけではない。
ブラジリアン柔術黒帯のモラエスは、グラップリングの大会に出場した以外にも、所属する「アメリカン・トップチーム(ATT)」の拠点があるフロリダ州ココナッツ・クリークで、試合を控えたチームメートをサポートした。
これらの経験により、自身のレベルを高められたと実感している。
「これだけ長くケージを離れたのは初めての経験だけれど、試合間が空いても不安はないね。神様のご加護を信じているし、神様が導いてくださる」
「今年は忙しい日々を送れている。 WGPの優勝者が決まるまでの間、ブラジリアン柔術の大会にも出られたしね」
「ATTでは、自分と同じ階級のベストな選手と練習できる。彼らのトレーニングキャンプに参加して、手伝っていたよ。仲間の成長に役立ててれば、それが自分のレベルアップにも繋がる。以前よりも強くなっているよ」
次回の防衛戦以外にも、モラレスは来年、ONEでより精力的に参戦したいと考えている。
モラエスは、成長を続けるONEの先頭を走り、今後新たに開拓される市場での試合出場を希望している。
「来年はもっと試合がしたい。もっと忙しくしたいね」
「ONEがアメリカで大会を開催するのがうれしいし、もしかしたらブラジルでもやるかもしれない。自分はONEの選手だから、どこでも戦うよ。でも、日本、もしかしたらブラジル、それにアメリカで試合をするのが自分の夢なんだ」
またモラエスは、今後12ヶ月の間に、同じくONEで戦う2人のスーパースターに倣い、偉業を成し遂げようとしている。
まずはフライ級でのジョンソンとの大一番が予定に入っているが、その試合で勝利を収められたら、アウンラ・ンサン(ミャンマー)、マーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)と同様に2階級制覇を目論んでいる。
モラエスは「2020年には、過去最高のアドリアーノ・モラエスを見せる。それだけの練習をこなしているんだ」と胸を張る。
「次の相手が誰かはわかっているし、良い試合ができるように努力している。その試合の後には、もしかしたら2階級で世界王者になれるかもしれない。それが自分にとってメインの目標」
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