【3/25大会】再び組まれたハム・ソヒ戦、平田樹「自分を信じてやり抜く」

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ONEチャンピオンシップという世界的な舞台で戦うアスリートなら、ケージ「サークル」内での戦いぶりに加え、外での振る舞いにも注目が集まることがある。

平田樹(23)はまさにその事例だ。昨年11月に予定されていたアトム級2位コンテンダーのハム・ソヒ(韓国、36)戦を前に計量に失敗し、広く批判された。だが、3月25日(土)の「ONE Fight Night 8」で再度組まれたハムとのアトム級MMAマッチに向けて、気持ちを引き締めてトレーニングに励んでいるようだ。

前回の試合が中止になった後、平田は一時SNSから離れ、目の前のやるべきことに集中した。そして現在、今回の試合で期待に応えようと熱意を高めているようだ。

平田はインタビューでこうコメントしている。

「1ヶ月くらい(SNSを)休もうと思った。新しい年に新しい気持ちでスタートしようと思った」

「(体重の件については)不安でいっぱいだが、自分を信じてやり抜く 」

問題に向き合うため、平田は米ニューヨークで一段と厳しいトレーニングを行った。今回の試合に向け、さまざまな有名ジムでいろんな分野を強化しているという。

祖国の日本を離れ米を拠点とした理由について、平田はこう説明している。

「基本的に、ニューヨークで家を借りて暮らしているので、(拠点は)今のところはニューヨークだ」

「(米でトレーニングする理由は)MMAに通用する体の動きや、MMAの技術やケージレスリングのレベル。こっちに来て、柔道よりもレスリング中心の技術が多いので、MMAの試合に通用するテクニックが増えたと思う。今自分が持っている柔道にプラスして、レスリングを鍛えている。柔道とレスリング、どっちもできれば強いと思う」

ハムの打撃対策、平田「勇気が大事」

平田樹は、ONEアトム級でも有数の豊富な経験とアグレッシブさ知られるハム・ソヒとの厳しい戦いに向けて準備を重ねている。

ハムの過去の試合を分析した結果、平田はグラップリングを中心としたゲームプランが有利と考えている。だが一方で、ハムの強力な打撃に対し、防戦一方になることも避けたいと思っているようだ。

平田はこう説明している。

「前回と変わらず、レスリングとグラップリングを強化している。ハム選手はボクシングの距離が得意だと思う。(デニス)ザンボアンガとの試合を見ても、レスリングやグラップリング、テイクダウンの技術の幅が狭いと感じた。自分はテイクダウンしてグラウンドが得意なので、そこまで持っていけたらと思う 」

「打撃(の練習を)たくさんやっているが、自信はあまりない。どれだけ自分からいけるかという勇気が大事だと思う。下がったら下がる分だけ、パワーを倍で受けると思うので、試合中に(打撃を)もらっても、前に出て行く勇気があるかないかが重要と思う。下がらず前に行くということ。いくら練習してもずっとやってきた選手にはかなわないから、下がらないことが一番だと思う 」

今回の試合でもうひとつ重要な要素は、15分の試合時間で平田がペースを握れるかどうかだろう。

平田は13歳年上のハムに対し、終始プレッシャーをかけ続け、自身のフィジカルの強みを最大限に生かすつもりのようだ。

平田はこう付け加えた。

「(ハムの)強みは、経験値。場数が多い分、試合慣れもしているだろうし、試合中の頭の回転は速い。そこは自分との差があると思う。自分は、若さのスタミナで勝つしかないと思う 」

「5分3ラウンド、どんな状況でも最後まで責め続ける試合をする」

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