【11/26大会】アディワン、待望のブルックス戦へ「決着つけよう」
ストロー級総合格闘技5位コンテンダーのリト・アディワン(フィリピン)は、11月26日(金)の「ONE: NEXTGEN III」で、ジャレッド・ブルックス(米国)との対戦がついに叶い、闘志がみなぎっているようだ。
「ただただ嬉しい。数ヶ月前にキャンセルされたけれども、ついに実現するんだ」
「世界最高のアスリートを相手に自分のスキルを試したいと思っている。そして、ジャレッドはこの階級では一番だと思っているようだ。だから、彼を相手に自分のスキルを試したい」
ソーシャルメディアでこの2人をフォローしているのなら、アディワンがこの対戦を待ち望んでいた理由がわかるだろう。
両者は今年4月の「ONE on TNT II」で対戦が予定されていたが、アディワンが新型コロナウイルスに感染したため、延期された。
これ以降、ブルックスはONEデビューを控えている立場にもかかわらず大口を叩き続け、ストロー級のトップ選手たちについてもコメントをしている。
これに対し、アディワンはフィリピンのメディアのインタビューを通じて反撃。対戦が叶えば、ブルックスに謙虚さというものを教えてやる、と話してきた。
アディワンは普段は試合前は冷静沈着で、こうしたやりとりは自分らしくないと言う。しかし、なぜ普段の自分のやり方を破って、舌戦に参加したのか?
その理由は、ヘアスタイルに関係がある。
「だってイラッとしたんだ。前に自分のインスタグラムに彼がコメントしているのを見たんだ。勝ったら自分のマレット(襟足部分だけ長く髪を伸ばしたヘアスタイル)を切ってやるって」
「だから、まずは決着をつけようと思ったんだ。そうしたら、髪については後回しにできるだろうから。彼は自分のマレット以外にも心配すべきことがあるからね」
ブルックスは、このコメントについては謝罪したが、それでも両者の間にわだかまりは残ったようだ。ブルックスは最近、アディワンの異常なトラッシュトークは試合前の緊張の証だと主張し、再び舌戦に火をつけた。
だが、アディワンは簡単に受け入れはしない。
「緊張って言葉じゃなくって、楽しみって言葉を使おう」
「本当にこの試合を楽しみにしているんだ。彼は彼自身のことを世界最高の選手だと言っていたから。自分は最高の相手と腕試しをしたい。だから、この試合をとても楽しみにしているんだ」
アディワンは、今年9月の「ONE: REVOLUTION」に出場し、ハシガトゥ(中国)に判定勝ちした。
この勝利で、総合格闘技の戦績は13勝3敗に。2連勝とし、再びランキングのトップ5入りした。
しかし、この試合に向けて準備をしている間にも、ブルックスのことはしっかり考えていた。
「ハシガトゥ戦は、ちょっと似ているところがあるから、助かった。いいウォーミングアップになったよ」
「(ハシガトゥの)ゲームプランは、テイクダウンしてコントロールして、チャンスがあればグラウンド・アンド・パウンドをして、ポイントで勝つというものだった。でも、彼のやり方を止められたから、ラッキーだった。いいウォーミングアップになったよ」
アディワンが、グラップラーのハシガトゥを倒し、ブルックス戦に向けてモチベーションを高めたのは間違いない。
だが、アディワンはこれ以上舌戦に時間を割くつもりはない。今はパフォーマンスで語るべき時だと思っているし、ブルックスにもそうであって欲しいと願っている。
「楽しみだ。試合に向けて準備をしているから、彼も同じように楽しみに思ってほしい」
「試合が延期になって準備期間が増えたから、彼はもう言い訳できないと思う。もう何も言わない。さあ、やろう。戦おうぜ」
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