【3/19大会】箕輪ひろば「シウバ戦、フィニッシュしたい」
待望のONEチャンピオンシップデビュー戦で大成功を収めた箕輪ひろばだが、今回の戦いではさらなる困難が待ち受けている。
今回の対戦相手は、かつて総合格闘技ストロー級の頂点に立った男で、一級のグラップリングのスキルの持ち主。元ONEチャンピオンシップストロー級チャンピオンで、現在5位コンテンダーのアレックス・シウバ(ブラジル)だ。
3月19日(金)の「ONE: FISTS OF FURY III」(シンガポールで事前収録)で、箕輪はこの強敵と対決する。
箕輪は、昨年11月の「ONE: INSIDE THE MATRIX III」でのデビュー戦で、強烈な印象を残した。
リト・アディワン(フィリピン)にキムラをほぼ決められた苦境を逃れ、驚異的なグラップリングスキルを駆使して、僅差のスプリット判定で勝利したのだ。
今回の対戦相手のシウバはブラジリアン柔術の世界チャンピオン。実は2人は、シンガポールのメガジム「Evolve MMA」で一緒に練習をしたこともあり、その際箕輪は一級のグラウンドテクニックを学ぶ機会があったという。
しかし、全ての世界トップクラスのストロー級総合格闘家は、ONEのケージ「サークル」で対峙する運命にあり、「ONE: FISTS OF FURY III」でアスリートランキングの順位を上げるチャンスを手にするのは両者のうち1人だけ。
この注目の一線を前に、箕輪が華々しいデビュー戦、シウバとの出会いから学んだこと、試合への意気込みなどについて語った。
ONEチャンピオンシップ: 昨年11月の「ONE: INSIDE THE MATRIX III」でのアディワン戦でONEデビュー。それまでフィニッシュ率100%をキープしていたが?
箕輪ひろば: フィニッシュ率100%というのは、結果として示してきたものだ。僕のプラニングとしては、判定でも勝てるように試合を組み立てているので、フィニッシュまで行けなかった、という感じだった。別に、判定勝ちを狙ったわけではないが、一本取りたかったが、結果としては勝ったので、作戦としては問題なかったと思う。
ONE: あの試合では第1ラウンドで危ない場面があった。アディワンはほぼキムラを決めていたように見えたが、なぜあの時逃げられたのか?
箕輪: (自分の腕が)そこまでエグい角度まで曲がっているとはわからなかった。大袈裟かもしれないが、修斗の現チャンピオンとして、国内ストロー級代表と思って行ったので、1試合目から1ラウンドでギブアップして帰れないな、と言うのがあったので、色々思うものはあった。
ONE: かなり痛そうに見えたのだが。
箕輪: かなり痛かった。だが、そのまま帰国したら顔向けできないと思ったので、あそこはぶっちゃけ意地だ。
あの時実は、決まっていないことはないことはなくて、痛かったことは痛かった。ただ、タップして負けるのが嫌だったので。ギブアップをして負けて日本に帰ると言うのが、ここまで応援してもらったらできないな、と思って。それでタップをしなかったと言うだけだ。
ONE: 今回の相手がシウバと聞いた時、最初にどう思った?
箕輪: 正直来るかな、とも思っていた。やりづらいタイプだが。前回の試合後に上のランカーと試合をしたいとコメントをさせてもらった。その時に、シウバ選手もあるかな、と思っていた。
ONE: この試合のオファー前からシウバのことは知っていたか?
箕輪: 元チャンピオンだし、(ONEの)日本人ファイターは皆戦っているので、何かと名前を聞いていた。
それから昨年2月に「Evolve MMA」に行かせてもらった。その時にシウバ選手のクラスを受けた。(シウバは)めちゃめちゃいい人だった。
スパーリングほど本気じゃなかったが、ゲームで寝技のムーブの練習をやった。英語もが分からないなりにいろいろやったが、シウバ選手とペアを組ませてもらって、直接指導してもらった。シンプルにすごいなと思った。
ONE: シウバの試合を見た印象は?
箕輪: 「Evolve MMA」の寝技のクラスでは下になる展開があった。僕は寝技でトップキープを中心にしているが、総合格闘技でも下になりに行く、一瞬潜りに行くのがすごいなと思った。
クラスのゲームだから下に行っているのかな、と思ったが、試合でも関係なく下とか上とかから寝技をやってくる。
グラウンドの技術はストロー級で世界トップクラスだと思う。そこはめちゃめちゃ警戒している。寝技のイメージも強いが、打撃もONEのトップにいるだけあるな、という感じではある。
一撃特化型というよりは、バランス型、色々なんでもできるんだな、と。判定でも勝てる力もある。
ONE: そういう相手をどう崩すか?
箕輪: 前回の試合はは僕がタックルで寝かせる展開だったので、その裏をかいて倒すか、裏の裏をかいて倒したい。タックル行くふりをしてから、ストライキングで行くのか。と見せかけて、シンプルにタックルで行くのか。
ONE: トレーニングや対策はどうしているか?
箕輪: トレーニングはいつも通り、所属ジムの「STF」で、バランスよくやっている。
対策は色々している。(シウバの)グラウンドが独特なので、そこを研究したり。スタンドも弱いわけではなく、なんなら普通に強いので、そこの弱点を探ったりしている。今まで通り、自分の強さであるテイクダウン能力とめげない心を鍛えている。
ONE: どう言う試合になると思うか?
箕輪: 今回はフィニッシュしたい。前回は勝ち方にこだわると言うより、勝ちにこだわった。結果がどうなろうが、必ず勝って帰ろう、と思っていたが、今回はきっちりフィニッシュして帰りたいと思う。
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ONE: ONEでの目標は?
箕輪: ONEという舞台に立たせてもらって、試合をさせていただいている以上、トップを目指すのは必然的なこと。なので、ベルトを巻くというのはいつも考えている。
プロ5年、アマチュア5年、今年でキャリアはちょうど丸10年だ。ジュニア修斗で12歳から格闘技を始めた。だから、子供に夢を与えたいと言うのがある。ジュニア修斗にも恩返しをしたいとずっと思っているので、僕が世界で通用するって言うのをきちんと見せられるようにしたい。
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