急上昇サミー・サナ、アスケロフ戦に自信
伝説のストライカー、ヨドサンクライ・IWE・フェアテックスを破る番狂わせで、5月に格闘技界を驚愕させたあの男が「ONE: DREAMS OF GOLD」に登場する。
サミー・サナは8月16日、ONEフェザー級キックボクシング世界GP準決勝でジャバル・アスケロフと対戦する。会場のタイ・バンコクのインパクト・アリーナを興奮の渦に包むことを確信している。
決勝は、10月13日に東京である「ONE:CENTURY 世紀」で行われる。タイのレジェンドを破り勢いづくサナは、すでに優勝を視野に入れている。
「誰も自分を止められない。このトーナメントで優勝してみせる」
ムエタイとキックボクシングで、3回世界王座を獲得したサナは語る。
準々決勝が行われた「ONE: ENTER THE DRAGON」で、サナは、2013年に敗戦を喫したヨドサンクライと対戦。1Rでダウンを奪い、前評判を覆しての判定勝ちで、大注目を浴びた。
「とにかく前に出る戦略が功を奏した。自分のリズムで行ったら、R1から相手が嫌がっていたように見えた。だからチームがその戦略を続けるよう助言したんだ」
「ヨドサンクライ戦に向けては、真剣に準備を進めてきた。それに結果がついてきた形だ。世界最大のトーナメントの準決勝まで進めて満足している」
準決勝で対戦するアスケロフも、スピード感溢れる3ラウンドを戦い、エンリコ·ケールを破った。
サナは、キックボクシングの世界王者に4度輝いたアスケロフを「経験豊富な素晴らしいチャンピオン」と評する。だが、サナは技術と気合に自信を見せる。
「アスケロフは自分に似た選手だ。リカバリーが早く、全力で戦い、打ちまくる。だからこの試合は、全力勝負のエキサイティングな試合になるだろう」
「個人的には、自分の方が総合力があると思う。特に気合は負けない。通常通り、序盤から打っていって、プレッシャーをかけるつもりでいる」
「パンチやキック、リズム、フローのトレーニングはやりこんでいる。3ラウンドをフルパワーで戦う用意はできている」
このトーナメントの優勝者は、優勝賞金100万米ドル(約1億円)を獲得する。
サナは、キックボクサーとして名を知らしめることが一番のモチベーションで、賞金はおまけのようなものだと語る。
「1億円の優勝賞金は刺激になっているとは思う。けれども、もともと自分たちは金のために戦っているわけじゃない。自分たちが戦っている理由は、情熱であり、それが本能だからだ」
「だが、確かに1億円は魅力的なサプライズだ。優勝しに行くつもりでいるから、この賞金をゲットしたら、無敵になれるだろう」
「自分は普通の家庭で生まれ育った。賞金は若い頃から家族みんなのために一生懸命働いてくれた両親への恩返しに使うことになると思う」
人生を変えるような大金を手にする前に、サナは決勝に進み、もう一つの準決勝の勝者になるスモーキン・ジョー・ナタウットかジョルジオ・ペトロシアンを破る必要がある。
サナは、対戦相手に呼びかけた。
「ジャバル、8月16日は万全のコンディションで来てくれ。クレイジーな試合をして、会場を湧かせよう」
バンコク | 8月16日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)