【10/16大会】秋元皓貴、バンタム級順応「フィジカルの差感じず」
秋元皓貴が10月16日(金)の「ONE:REIGN OF DYNASTIES II」(シンガポールで事前収録)でONE公式アスリートランキングの3位コンテンダー、ジャン・チェンロン(中国)と対戦し、スプリット判定で勝った。
秋元は階級を下げ、ONEスーパーシリーズキックボクシングで、初のバンタム級マッチ。この勝利でプロ戦績を22勝1敗とした秋元に試合後に話を聞いた。
ONEチャンピオンシップ:試合の流れを振り返ってもらえるか?
秋元皓貴:1ラウンド目は、自分ではプレッシャーをかけながら相手の様子を見にいきたいと思っていたが、前半は相手選手も様子を見ているというか、そんなにガンガン前に来るという印象はなかった。2ラウンド目くらいから、プレッシャーをかけてきて、パンチを被弾したが、逆にカウンターを狙っていたので、カウンターを結構当てられたかと思う。
ONE:どういう風に試合を締め括った?
秋元:3ラウンド目はさらにプレッシャーが強くなってきて、過去の相手選手の試合を見ていると、相手が下がってそこを詰めてダウンを取ったりというのが多かったので、自分は何がなんでも下がらないように意識していた。プレッシャーが強いので、相手が入ってきて距離が潰れるのが多かった。あとは自分から飛び込んで、距離を潰してディフェンスしたり。自分としてはもうちょっと3ラウンド目、攻撃したかった。自分の感覚では、3ラウンド目はお互いに攻めあぐねた感じかな、というのを感じた。
ONE:判定まで行った時勝てたと思ったか?
秋元:正直際どいな、と思った。お互いに決定打がなかったと思う。
ONE:見せ場はどこだったと思う?
秋元:2ラウンド目はハイキックがきれいに入って、ダウンは取れなかったが、1、2ラウンド目は見せ場を作れたかと思う。一番狙ってた技が入っていたので。
ONE:今回パンチを見せたいと意気込みを話していた。
秋元:練習したものが30パーセントくらいしか自分の中では出せなかったのが、反省点だ。それでも過去の試合に比べると良かったのではないかと思う。
ONE:相手の強打を警戒していたが?
秋元:下がる相手に対して強い、という印象があった。だが自分が下がることがほとんどなかったので、良さをつぶせたかな、というのがあった。パンチ力もそんなに感じなかった。1階級上げたことで、フィジカルの差があるかと思ったが、そこは感じなかった。
ONE:新しい階級での試合だった。
秋元:自分にはこの階級が合っているなと思った。
ONE:試合が終わって見えてきた目標は課題は?
秋元:課題はたくさん見つかったと思う。あとは、トレーニングしてきたことを全部出せきれなかったし。トレーニングしたことを出せるようにするには、質を上げて実践に近い形に持っていくのが大事だと思う。そういうところを詰めて行って、あとはコーチについていけばいいかと思う。
ONE:試合が終わって、最初にしたことは?
秋元:とりあえず、家族とチームメートに報告した。1週間くらい(試合のために隔離されていて家族と)会えなかった。普通に「おめでとう」という感じ。奥さんはそんなに格闘技詳しくないので、常に、信じてくれているだけというか。相手が強いとか弱いとかもよくわかっていないと思うので。
ONE:3位ランカー相手に勝利した。今後対戦したい相手は?
秋元:今まで気にしていなかったが、今回勝ってランキングを見直した。チャンピオンから5位の選手まで見て、みんな強い選手ばかりなので、これからも大変な試合が続くな、と思った。だが、今回の試合で自身もついたし、自分がどのくらいやれるかがわかった。誰というのはないが、1人1人、という感じだ。
ONE:一番やってみたい人は?
秋元:ノンオー(・ガイヤーンハーダオ)とはやりたくない(笑)。チームメイトというのもあるし。だから、ノンオーはムエタイに専念してもらえれば嬉しいな、と思っている(笑)。
ONE:最後にファンにメッセージを。
秋元:今回、勝ててさらに自分でやっていく方法など、いろいろ見えてきたものがあるので、いつもそうだが、しっかり少しずつ成長して、進化して、いい試合を見せていきたいので、これからも応援していただけたらと思います。