44歳アライン・ ンガラニ復帰心待ち「2020年は勝利の年に」
アライン・ ンガラニは、万全の状態でONEチャンピオンシップ復帰を果たすまで、指折り数える日々を過ごしている。
香港在住のンガラニは、ONEと契約している選手の中でもっともエキサイティングな格闘家の一人だ。身体能力に優れ、ヘビー級ながら俊敏で、相手を倒せるパワーの持ち主。それ故に、ファンから強く支持されている。
しかしながら、2019年は彼が望む形にならなかった。3月の「ONE:REIGN OF VALOR」の1試合しか出場しなかったからだ。それでも肉体の強化、技術を磨くことに時間を費やし、2020年に全力疾走する準備を整えている。
今年の3月以来、ONEのケージ、「ザ・サークル」に足を踏み入れていないンガラニは「身体も回復して、今は自分の戦いを洗練させているところ」と語る。
「最後の試合前からケガと付き合っていたから、身体のシェイプも整えられて、健康な状態に戻れてうれしい。近日中に復帰して、また試合がしたい」
欠場中も、ンガラニの闘志に衰えは見られない。
それどころか、失った時間を来年から取り戻そうとしている。次に「ザ・サークル」に立つとき、以前よりも格闘家として成長しているであろうと実感しているほどだ。
「今も大好きなこと、情熱を注げることができて、本当にしあわせ。前に進んでいけるし、生きている実感がわく」
「試合時期になると、とても興奮する。2020年が楽しみだね。またステージに立って、大好きな格闘技ができるのだから」
「たくさん練習してきて、学んだことも多い。これまでのキャリアを振り返ると、トップ立ったこともあったのに、今も学習できて、成長できているなんて不思議なものだね」
カメルーン出身のンガラニは、44歳とONEの中でも年長者の1人だ。
ただ、年齢に関係なく、彼は常に素晴らしい体型を保っている。時間を与えられたことで身体的な調子もピークの状態を取り戻し、目標に向かう準備もできている。
「格闘技の世界で世界王者に4度就くことができたから、自分にとっては真新しいわけではないけれど、今も競い合えるのがうれしい」
「2020年が楽しみだ。始めたばかりの頃のような気持ちでいる。世界の舞台で初めて戦ったときのように興奮している」
「来年は、最低でも3試合はしたい。身体は仕上げる。もし2試合続けて勝てたら、世界王座に挑戦できるかもしれない。そうなったら最高」
「自分の目標は、勝利だらけの1年にすること。その計画を立て、実行してみせる」
ンガラニにとって2020年の初戦は数ヶ月以内に実現するかもしれない。
来年早々の始動を希望しているンガラニは、ヘビー級戦線のトップに返り咲けるような大きな試合が控えていることを示唆した。
彼が詳細を明かすことはないものの、本人曰く、ファンが望む一戦、そして鮮烈な復帰戦になる可能性があるという。
「大きな試合を実現するために話をしているので、近いうちに正式に発表できたらうれしい」
「年内になる可能性もあった。ただ問題が一つあって、来年に延期になってしまった。でも、(可能性として)来年早々に試合ができることを非常にうれしく思っている」