【11/8大会】ツォゴーフ「自分は新世代の選手」フォラヤン戦で証明へ
「ONE: MASTERS OF FATE」でアマルサナ・ツォゴーフ(モンゴル)はキャリア史上最も重要な勝利を勝ち取るかもしれない。だが、目の前にはアジア格闘技界の巨人が立ちはだかる。
11月8日(金)、ツォゴーフはエドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)と、フィリピン・マニラのモール・オブ・アジア·アリーナで対戦する。フォラヤンは、ホームでの試合となり、観客の熱烈なバックアップがあるだろう。
だが、タイのベテラン選手シャノン・ウィラチャイを3ラウンド圧倒し続け勝利した2月の鮮烈なONEチャンピオンシップデビュー戦を終え、ツォゴーフは、ONEのスター選手の一人とぶつかり合う準備ができている。
「フォラヤンは2度、ONE世界王者になっている素晴らしい格闘家だ。フィリピンのヒーローであり、誇りでもある」とツォゴーフは語る。
「長いこと、彼の試合を追ってきた。ファンなんだ。『ザ・サークル』(ONEのケージ)で戦えることを光栄に思う。こんな機会を与えてくれたONEに感謝している」
ウランバートル出身のツォゴーフが対戦するフォラヤンは、世界最強の格闘家たちと戦い、自身の階級の世界王者にも輝いたことがある。対戦を前に緊張する選手も多いだろうが、ツォゴーフはその限りではない。
「偉大な格闘家であり元世界王者でもあるフォラヤンと戦う機会を得られて、本当に幸運だと感じている。だが、元世界王者のタイトルが自分を怯ませることはない」
「実をいえば、逆に意欲を掻き立てられる。最高の格闘家、元世界チャンピオンを相手に自分を試し、格闘家としての実力を見極めるチャンスだ。もちろん、勝つために全力を尽くす」
「勝利できれば素晴らしい栄光と名誉を手にすることは間違いない。だから、全身全霊で倒しにかかるつもりだ。長年、待ち望んできた対戦だ。自分の実力を証明するまたとない機会だと思っている。プレッシャーもストレスも全く感じていない」
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とはいえ、ツォゴーフは自分を過信しているわけではない。フォラヤンは誰にとっても危険な対戦相手だとよくわかっている。特に、今回はファンの熱いサポートもある。
「フォラヤンはすべてにおいて非常に卓越した格闘家だ。もちろん、彼のホームでの戦いになることもアドバンテージになるだろう」と、ツォゴーフは続ける。
「テイクダウンディフェンスにも長けているし、スタンディングの戦いにも強い。スピードも大きな強みの1つだ。キックにもパワーがある」
フォラヤンはまた、ツォゴーフよりもずっと経験豊かな選手だ。11月8日(金)の試合で、ONE史上最多出場記録に追いつくことになる。だが、ツォゴーフは逆にそれが自分にとって有利になるかもしれないと考える。
フォラヤンの試合の動画は多く残っているため、ツォゴーフはフォラヤンの強みも弱みも、どこに重点を置くべきかも熱心に研究してきた。
ストライクでの戦いで多くの称賛を得てきたツォゴーフは、2015年には士道館空手ワールドカップで優勝もしている。おそらくスタンディングでも、フォラヤンと互角の戦いが可能だろう。また、渡米し世界トップレベルのジムでトレーニングをしてスキルを磨いてきた。
だからこそ、29歳のツォゴーフはプロの総合格闘家としての試合はまだ7戦目ではあるものの、この試合に勝利し、ライト級の世界タイトルを狙うレースに参戦できると信じている。
「勝つための準備はできていると思う。自分を過小評価はしていない」と、ツォゴーフ。
「2017年からJackson-Wink MMA Academy(米国・ニューメキシコ州の総合格闘技ジム)でトレーニングしてきた。世界レベルの格闘家たちから様々なことを学んだ。だからこの試合に勝つだけの実力はあると思っている。能力的にもテクニックの面でも、十分、フォラヤンを倒せるはずだ」
「自分は新世代の選手だ。若いし、貪欲に世界チャンピオンのベルトを狙っている。トップの挑戦者として成功するためにONEに参戦した。未来は自分のものだ」
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)