【2/28大会】カーン「江藤公洋戦、1か2Rでフィニッシュ」
アミール・カーン(シンガポール)にとって2019年の始まりは困難に満ちたものだった。だが、最終的にいい形で年を締めくくることができ、自信を取り戻した。
2月28日(金)にシンガポールで開かれる「ONE:KING OF THE JUNGLE」では、ONEウォリアーシリーズ(OWS、ONEの人材育成、発掘のための大会)出身の江藤公洋を相手に絶対的な勝利を挙げて、その勢いを維持したいと考えている。
カーンは、昨年11月の「ONE:EDGE OF GREATNESS」でエブ・ティン(マレーシア/ニュージーランド)との接戦を制し、連敗から脱出した。だが、そのパフォーマンスには、モヤモヤした気持ちが残った。
カーンは勝利に喜んだが、ファンのためにも、ライト級で最も危険なフィニッシャーとしての評判を取り戻すためにも、絶対的な方法で勝ちたかったと振り返る。
「安全策を取りすぎた。アウトサイドでもっと攻撃的に行くようなトレーニングを積んできたのに、それを出すことができなかった」
「昔のようなフィニッシュをしたい。みんな自分がノックアウト・アーティストだったということを忘れている。自分にもみんなにも、まだ自分にはその資質があるってことを証明したい」
カーンはシンガポールのムエタイのチャンピオン。その技術を総合格闘技マッチでも生かしてこれまで12勝のうち8勝をノックアウト、2勝をサブミッションで挙げており、83%のフィニッシュ率を誇る。
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カーンは現在、トレーニング方法を変え、昔の自分を取り戻そうとしていると話す。
「打撃に集中している。自分の強みだとは思っているが、本気で打撃や攻撃には取り組んでこなかった」
「改善のために取り組んでいる。打撃を繰り出した時、ちゃんと意識して打つようにしている。もっと意識的に動くようになったと思う。相手に触れる気でパンチするのか、相手にダメージを与える気でパンチするかでは大きな違いがあるから」
フィニッシュ力を取り戻そうとしているカーンは、江藤は最適な相手だという。
だが、江藤も油断ならない強敵だ。江藤はOWSでは3回一本勝ちを決めている。カーンは、江藤と数年前に1ヶ月トレーニングを共にしたことがあり、そのグラップリングの技術の高さは熟知している。
「彼は打ち合いはそんなに得意な感じではなかった。打撃を目で追うのが苦手なようだった」
「だが、レスリング技術は素晴らしい。一緒にトレーニングした。いくつか技を教えてもらったから、彼の動きは知っている。彼のレスリングは自分のものより、攻撃的な面で優れている。だが、自分のテイクダウンディフェンスの方がうまいと思うし、それが唯一のアドバンテージだろう」
「彼のストライキングについては全然わからない。一緒にトレーニングした2年前から上達しているかもしれないし。だが、この試合においてはそんなに恐れるべきものではないと思っている。勝ちに行く気であれば、どうにかして寝技に持ち込むべきだろう」
決戦を前に、カーンは自信に溢れており、昔のようなエキサイティングな試合をファンの前で披露したいと意気込む。
「最初に強烈な一撃を出したい。強気で行って、強くパンチをして、チャンスを見つけたら、そのあとはいい流れに持っていけるだろうと想像している」
「第1か第2ラウンドでフィニッシュできると思う。序盤は強気に行く。そして賢く戦う。スタミナの無駄遣いはせず、ガツンと数発食らわせて、ビビらせて、試合がどう流れるか見てみようと思う」
シンガポール|2月28日 (金) |ONE:KING OF THE JUNGLE|公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram