【11/22大会】僅差で勝利アミール・カーン「相手ホームで再戦を」
アミール・カーン(シンガポール)は、11月22日(金)に開かれた「ONE:EDGE OF GREATNESS」での戦いぶりに対するファンの反応を見て、次こそはファンのために戦おうと決意している。
地元シンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属する25歳のカーンは、エブ・ティン(マレーシア/ニュージーランド)を相手にスプリット判定で勝利を手にした。だが会場に詰め掛けたファンの反応に、カーンはがっかりした。
カーンは試合のビデオを見直し、自分の勝利は間違いないものだったと確認した。だが激しい打ち合いを期待していたファンにとっては、自分のゲームプランは満足いくものではなかっただろうと認める。
「(試合前に)自分の打撃を見せたいと言ったとき、やみくもにぶつかってラッキーショットを狙うようなことはしたくない、という意味だった」
「ディフェンスの面を見せられたと思っている。相手のミスを誘ったし、実際ティンは自分を捉えられなかった。だが確かに、あまり攻撃的ではなかった」
「もっと攻めていたら、第1ラウンドか第2ラウンドでフィニッシュできただろう。ヒジなどを何度も決めた第1ラウンド以外は、間違いなく全体的にもっと攻撃的にいけたはずだ」
カーンのアプローチにより試合は互角の戦いになった。もちろんそのことに満足はしていないし、2020年に再びティンと戦いたいという気持ちを強くしている。
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「結果はスプリット判定だった。つまり、どちらも結果には満足していないということ。勝者が自分にせよ相手にせよ、僅差の試合だったから」
「ティンと話したんだ。すぐに再戦したいと伝えた。非常に僅差の戦いだったから、彼にチャンスを与えたい。ティンもまた、全力を出し切れていなかったと思う。だから言ったんだ。もう一度やり直したいって」
「お互いの子どものことを話した。ちょうど娘さんが生まれたところだったから、おめでとうといった。彼は『息子さんとの時間を楽しんで。この後どうなるか待ってみよう』と言った。試合の後、お互いに敬意を払った」
僅差の試合だったということだけで、カーンはティンとの再戦を望んでいるのではない。
ティンの攻撃的なアプローチに対し、カーンは質の高い打撃でのカウンターで何度も応じた。だがファンの期待に応えるには十分ではなかったし、それを何とかしたいと思っている。
「ファンを楽しませることができなかったし、がっかりした人もいたと思う。ティンを怖がって逃げ回っていたと思っている人に、証明したいんだ。自分自身を証明するチャンスが欲しい」
カーンはまた、今回は自分のホーム、シンガポールで試合をしたため、次はティンのホーム、マレーシアで試合をしてもいいと思っている。
ホームの歓声を受けて戦うアドバンテージはないが、それでも自分の得意技を披露して勝利を手にできると確信している。
「今回の初めての対戦、ティンとはやりやすいと感じた。彼のパワーとかいろいろ感じることができた。だから次は自分が積極的に攻めていく番だ」
「次回はティンにプレッシャーをかけていくつもりだ」