アトム級GP“ドラマ”、アンジェラとビクトリア姉妹の反応
格闘技コミュニティは、ONE女子アトム級世界グランプリに注目している。この階級の女王と、その妹も例外ではない。
ONE女子アトム級世界チャンピオンのアンジェラ・リー(シンガポール)は、今年の後半には優勝者との防衛戦を行う予定で、このトーナメントを注視している。
まだ準々決勝は始まっていないが、アンジェラはすでに数人の挑戦者候補から呼びかけを受けている。特に、アトム級1位コンテンダーのデニス・ザンボアンガ (フィリピン)と2位のメン・ボー (中国)は、8人制トーナメントに優勝し、アンジェラを王座から引き摺り下ろしたいと、明言している。
ザンボアンガは、この1年間アンジェラにメッセージを送り続けていたが、メンは今年の1月から呼びかけを開始した。
「アンジェラは自分には勝てない。彼女が世界チャンピオンでなければ、自分の視界に入ってこないことだろう」と、メンは語っている。「なんで彼女がアトム級世界チャンピオンにこんなに長く就いていられるかわからない。ONEチャンピオンシップが挑戦権をもっと早くくれていたら、すでに自分が彼女を倒していただろうに」
このメッセージはアンジェラの耳に届いた。だが、アンジェラはあまり気にしていない様子だ。
「正直なところ、自分にはどうでもいいことだ」と、アンジェラは話す。
「デニスやメン・ボーが何を言おうと、自分は本当に気にしない。彼女たちは、面白くするためにドラマを作り出しているだけだと思うけれど、自分はそんなことはしない。だから、自分は自分のことだけに集中して、そして誰がグランプリの優勝者になってもいいように準備している」
ザンボアンガやメンは、この階級のトップコンテンダーだが、アンジェラの妹のビクトリア・リー(シンガポール / アメリカ)らのように、他の出場者が優勝するのではないか、と見る者もいる。
その他の出場者、とはONEチャンピオンシップのニューカマーであり、5位コンテンダーのハム・ソヒ(韓国)だ。ハムは、6連勝中の致命的なストライカーであり、アジアの主要な総合格闘技プロモーションでチャンピオンになっている。
これらの理由からビクトリアは、ハムがグランプリの優勝者になり、アンジェラの挑戦者になるのではないか、と思っている。
「自分がトップになると思うのは、ハム・ソヒ」と、ビクトリアは語る。「彼女は一番経験があると思うし、優勝して姉と対戦すると思う」
いずれにしても、確かなことは2つある。リー一家はトーナメント開始を楽しみにしており、どんな“ドラマ”に巻き込まれるつもりもない、ということだ。
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