【4/15大会】アン・リン・ホグスタッド「トッドとは激戦に」
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)は、自身にジャネット・トッド(米国)の勢いを止め、ONEアトム級ムエタイ世界タイトル挑戦権を獲得する力があると信じている。
4月15日(木)の「ONE on TNT II」での2度目のONEスーパーシリーズムエタイマッチは、ホグスタッドにとって負けられない戦いであり、自分の力を世界に示したいと思っている。
「(トッドは)強いし、上手いが、自分だって強いと感じている。自分にとっていい試合だと思うし、(ONEのケージ「サークル」に)入ったら激しい戦いになるだろう」と、ホグスタッドは話す。
デビュー戦となった「ONE: FIRE & FURY」でのアルマ・ユニク(オーストラリア)でのパフォーマンスを見ると、ホグスタッドのファンを楽しませるスキルは確かなものだ。
この試合でランキング4位のコンテンダーを相手に勝ち星を挙げたことで、ホグスタッドは、トップに上り詰めることができるだろうとさらに自信を深めている。
「アルマに勝ったのはとても大きい。彼女はスーパースターだ。オーストラリアで『ファイター・オブ・ザ・イヤー』を受賞しているし、自分にとって大きな勝利だったと思う」
「ONEチャンピオンシップでの初戦がそんな風で良かったと思う。(勝利のあの感覚を)言い表せるかわからないけれど、素晴らしく、最高の気分だ」
出身のノルウェーでは、現在、プロのムエタイが許可されていないが、33歳のオスロ在住のホグスタッドはすでに期待以上の成果を出している。だからこそ、世界最大の格闘技団体ONEで成功するために、より一層の努力をしている。
1勝目にも大きな意味があった。だが今回、ONEアトム級キックボクシング世界チャンピオンのトッドを倒して、タイトル挑戦権を得られれば、ホグスタットは、新たな高みに達し、ノルウェーでの格闘技の認知度を高め、祖国の次世代のファイターに刺激を与える可能性もある。
「特に、ムエタイのフルルールが認められていない国から来た自分にとって(世界タイトル挑戦権の獲得の意味は)本当に大きい」
「新しい旅に出ると、新しい人と出会い、新しい人から刺激を受けて、もっと頑張ろうと思うものだ。だから、自分はいつもそのことを念頭に置いている。刺激を受け、一生懸命トレーニングして、ONEチャンピオンシップに参戦したからにはどこまでやれるか試してみたい」
もちろん、ホグスタッドはチャンピオンになるのはそう簡単じゃないことも知っている。トッドはONEで2つ目の世界タイトルを目指している強敵だ。
トッドは2019年2月のONEデビュー戦でスタンプ・フェアテックス(タイ)に僅差の判定負けを喫して以来負けなし。2020年2月にはスタンプにリベンジを果たしてキックボクシングの世界タイトルを獲得し、現在5連勝中だ。
ホグスタッドはこの階級でのステータスゆえ、トッドを注視しており、トッドが危険な相手であることは分かっているが、決して倒せないとは思っていない。
「彼女を見て、研究してきた。誰にでも弱点があり、そこを突くことができる。なんとかこの弱点を分析することができた」
「彼女は素晴らしいスタイルを持っていると思う。スピードがあり、アクションもあるファイター。最大の武器は、素早いパンチとハイキック。自分たちはこれらの対策に取り組んでいる」
ホグスタッドは多くを明らかにしたがらないが、トッド戦というキャリア史上最大の試練を乗り越えられる、と本能的に確信している。
時に試合は、技術だけではなく、自信やメンタルなど、無形の要素に左右されることもある。そして、世界クラスの武器を持つホグスタッドは「ONE on TNT II」で節目となる勝利を収めることができる、とポジティブな気持ちを支えとしているようだ。
「自分の最大の強みは、強くて速いこと、そしてとてもハードなパンチ」と、アトム級3位コンテンダーのホグスタッドは話す。
「勝つか負けるかはわからないけれど、いい感覚があればそれを信じる。自信を抱かせてくれ、『これは可能なことだ』と思わせてくれる感覚をね」
「自分はジャネット・トッドに勝たなければならない。その後、ムエタイの世界タイトルに挑戦できれば、と願っている」
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