【3/26大会】ロッタン「DJは第1Rは逃げ回るつもりか?」
ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)と、DJことデメトリアス・ジョンソン(米国)による特別ルールのスーパーファイトは、格闘技界の話題になっている。そして、ロッタン自身も3月26日(土)、MMAのスターを相手に自身を試すチャンスを待ち望んでいる。
両者は、シンガポール・インドアスタジアムで行われる「ONE X」のコーメインイベントで、ムエタイとMMAルールを交互に行う4ラウンドマッチで激突する。
ロッタンは最高のパフォーマンスをするために、この試合に全力で臨むに違いない。
ロッタンはこう話している。
「こんなにハードな練習はしたことがない。トレーニングは楽しいけど、対戦相手のビデオを見て緊張した。もし、彼のスピードに対応しなければならなかったら? どうやって生き残るか?DJは(MMAラウンドで)相手を寝かせたら、常に動いてポジションを変えてくるだろうから」
「(ジョンソンのグラップリングに対応できるかどうかは)答えられない。この競技の経験は本当にないから。でも、簡単にはギブアップしないとは言える。寝かされたら、死ぬまで殴られるか、チョークされて落とされるかされない限りはギブアップはしない」
ロッタンはこの試合に対して、現実的な見方をしている。だが、敗北は視野にはない。
試合はムエタイのルールという自身にとって有利な形で始まり、その3分で勝とうとするか、その後のMMAのラウンドでジョンソンの動きを鈍らせることができると知っている。
このため、ロットンは早い段階でダメージを蓄積することを計画しており、一本勝ちするというジョンソンの言い分に反撃する。
ロッタンはこうコメントしている。
「(ジョンソンは)第2ラウンドでサブミッションを決めると言っていたな? 第1ラウンドで足や肋骨が折れたり、額が切れたりするかもしれないとなぜ思わない? それとも第1ラウンドで逃げ回るつもりか?まずは第1ラウンドで自分のムエタイに耐えないといけないってことをを忘れるな」
「もし、自分のムエタイに耐えられたら、第2ラウンドでサブミッションしないといけない。そうでなければ、チャンスはない。第1ラウンドでガス欠になるまで殴るつもりだから、第2ラウンドで自分を傷つける力なんて残っちゃいないだろう」
世界タイトルに挑むスタンプを絶賛
ロッタンは、ジョンソンとの対戦を前に「フェアテックス・トレーニング・センター」でトレーニングしており、元キックボクシングとムエタイのONE世界チャンピオンのスタンプ・フェアテックス(タイ)とファイトキャンプに取り組んでいる。
ONE女子アトム級世界チャンピオンのアンジェラ・リー(シンガポール)に挑戦するスタンプについて、ロッタンは裏話も打ち明けてくれた。
「この試合に向けて、スタンプは強い意志で、とてもハードなトレーニングを積んでいる。彼女は自分よりハードな練習をしている。自分がサンドバッグを9セット蹴ったら、彼女は10セット蹴るだろう。彼女はどんな局面にも対応できる。とても集中している。
ロッタンは、スタンプがMMAスキルの成長と、ONE女子アトム級世界グランプリで優勝した勢いを追い風に、この階級のチャンピオンを追い落とすための絶好の位置につけていると思っている。
リーの強いグラップリングをかわし、一級の打撃で勝てるとも。
ロッタンはこうコメントしている。
「スタンプがパンチとキックのテクニックを使えば、アンジェラ・リーは困ることになると思う。アンジェラは妊娠して長い間休んでいた。もしスタンプがション・ジンナンのようにパンチでなんとかすれば、いくら寝技が上手くてもアンジェラには好機はないだろう」
「スタンプはピークを迎えていると思うから、あとは運次第だ」